AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のラウンド16・第2戦が行われ、川崎フロンターレがホームで上海申花(中国)と対戦。第1戦を0−1で落としていた川崎Fは終始アグレッシブにプレーして4ゴールを叩き込み、快勝。2試合合計を4−1とし、準々決勝進出を決めた。

上写真=チームを乗せる先制ゴールを決めた佐々木旭(写真◎Getty Images)

■2025年3月12日(@等々力)
川崎F 4−0 上海申花
得点:(川)佐々木旭、エリソン、伊藤達哉、マルシーニョ
※2試合合計4ー1で川崎Fが準々決勝進出

佐々木旭が1G1A!

 敵地で行われた第1戦を0−1で落としていた川崎Fは最初から逆転突破に向けて、試合開始から攻撃的な姿勢を前面に押し出してプレーした。

 相手を押し込み、ボールをロストしても即時奪回で連続攻撃を仕掛けていく。ダブルボランチを組んだ大島僚太と河原創がダイレクトで次々とボールを敵陣に差し込み、上海申花を後手に回らせた。

 先制点は24分。左サイドバックの佐々木旭がカットインしてボックスの外から左足を一閃。相手守備者の間を縫うように放たれたシュートにGKバオ・ヤーションの反応が遅れ、ボールがゴール右に突き刺さった。この時点で2試合合計1−1。川崎Fは早々と条件を五分に戻すことに成功した。

 その後も川崎Fはボールを握り、チャンスを生み出していったが、前半追加点は奪えず、後半を迎えた。

 準々決勝突破のためにゴールがほしい両チームは、互いにより積極的にゴールを目指していった。ボールは川崎Fが握っていたが、上海申花もボール奪取から一気のカウンターで攻め込んだ。

 次の1点を手にしたのは、川崎Fだった。64分、佐々木が敵陣右サイドでボールを持つと、エリソンの飛び出しに合わせて最終ライン裏へパス。川崎Fのナンバー9が右足を合わせてゴール。この試合を2−0、そして2試合合計で2−1と上海申花を上回った。

 さらに68分にはこれぞ川崎Fという崩しからネットを揺らす。左サイドでマルシーニョ、三浦颯太、大島とつなぎ、大島がボックス内に通したパスを脇坂泰斗がスルーし、走り込んだマルシーニョが左からクロス。伊藤達哉が左足を合わせてゴールを奪った。

 その後も74分に佐々木のクロスに飛び込んだ脇坂がポスト直撃のボレーを放つなど川崎Fが押し気味に試合を進め、アディショナルタイムには再三、チャンスに絡んでいたマルシーニョがチームの4点目をマーク。守備でもGK山口瑠伊が好守を見せて上海申花をシャットアウトし、4−0で快勝した。

 結果、第1戦を落としていた川崎Fが2試合合計で4−1と上海申花を逆転。2017年以来の準々決勝進出を決めた。