AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のラウンド16・第2戦が行われ、横浜F・マリノスがホームで上海海港(中国)と対戦。第1戦を1−0でものにしていた横浜FMがこの日も試合をリード。4ゴールを叩き込み、4−1で快勝。2試合合計で5−1とし、準々決勝進出を決めた。

上写真=先制ゴールを決めた遠野大弥(左)と2得点を記録したA・ロペス(写真◎Getty Images)

■2025年3月11日 ACLE・ラウンド16第2戦(@横浜国際)
横浜FM 4−1 上海海港
得点:(横)遠野大弥、アンデルソン・ロペス2、ヤン・マテウス
   (上)レオナルド
※2試合合計5−1で横浜FMが準々決勝進出

遠野が先制、A・ロペスは2得点、ヤン・マテウスがダメ押し

 1週間前に敵地で1−0と勝利をもぎ取って迎えたホームのラウンド16第2戦。横浜FMは理想的な展開でネットを揺らしてみせた。

 開始早々の2分、遠野大弥が先制ゴールを決める。敵陣でボールを回収すると植中朝日のパスを受けてボックス左からシュートをねじ込んだ。

 上海海港の攻めが鋭さを増し、押し込まれる時間もありながら29分には追加点を奪った。自陣のセンターサークル付近でボールを奪ったジャン・クルードがドリブルで運び、相手最終ラインの間を走るアンデンルソン・ロペスにパス。キャプテンマークを巻くナンバー10がGKの位置を見ながら左足でボールを浮かせてシュート。流れは決して良くなかったが、チャンスを逃さず横浜FMの2点目を決めた。

 35分にCKからレオナルドに決められて1点差に追いつかれ、さらに38分に鋭い抜け出しから遠野が決めたシュートはオフサイドで取り消されてしまったが、前半終了間際に再び相手を突き放す3点目を決めてみせた。

 左サイドを抜け出したジャン・クルードから中央のA・ロペス、右で待っていたヤン・マテウスとボールがつながり、ボックス右からヤン・マテウスが蹴り込み、3−1で前半を終えた。

 後半、攻めるしかない上海海港の圧力を受けることになったが、横浜FMも守るだけではなく、機を見て攻めに出る。57分にはジャン・クルードの強烈なシュートがポストを直撃。跳ね返りをボックスの外にいたサンディ・ウォルシュがダイレクトで右足で叩くと、そのボールがゴール前にA・ロペスにつながり、反転しながら左足でシュート。この日自身2点目となるゴールを決めて、チームにさらなるリードをもたらした。

 73分に右サイドを突破され、アーリークロスからグスタボにヘッドを決められたが、判定はオフサイド。3点をリードしたこともあって終盤は受けに回る時間が必然的に長くなったが、それでもなんとか跳ね返し、失点は免れた。

 高い集中力で戦い抜いた横浜FMはそのまま試合をクローズさせて4−1で勝利。逆転突破を狙っていた上海海港を返り討ちにし、2試合合計スコアを5−1として準々決勝進出を決めた。