アジアサッカー連盟(AFC)は4日、マレーシアのクアラルンプールで緊急会議を開催。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大の影響で、中国クラブが関わるグループステージ第1節から第3節までの延期を決めた。

上写真=先月28日に行なわれたプレーオフ、上海上港vsブリーラム・Uの前日会見の様子(写真◎Getty Images)

緊急会議で延期を決定

 中国・武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、AFCは先月29日、グループステージ第1節から第3節まで中国クラブのホーム開催として予定されていた試合をアウェーと入れ替えると発表したが、翌30日にWHO(世界保健機関)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。さらに今月1日にはオーストラリア政府が中国本土から来た外国人の入国を拒否すると発表し、大会の開催が危ぶまれていた。

 AFCは追加措置が必要と判断し、4日に本部のあるマレーシア・クアラルンプールで緊急会議を開催。会議の結果、中国クラブが関わる第1節から3節までの試合の開催を延期することが決定した。AFCゼネラルセクレタリーのダト・ウィンザー・ジョン氏は、「コロナウイルスはサッカーよりもはるかに大きな問題であり、影響を受けたすべての人々が早急に健康に戻ることを願っている」と声明を発表した。

 今季のACLには中国から広州恒大、上海申花、北京国安、上海上港の4クラブが参加。Jリーグから出場する横浜FM、神戸、FC東京はそれぞれ中国クラブと同じグループに入っており、日程変更の影響を受ける。3月3日に予定されていた神戸-広州恒大は5月26日に、3月4日に予定されていたFC東京-上海申花、横浜FM-上海上港は5月27日に延期されることとなった。

 変更された日程は以下の通り。

▼第1節
2月11日(火)→4月28日(火)
FCソウル vs 北京国安
パース・グローリー vs 上海申花

2月12日(水)→4月29日(水)
水原三星 vs 広州恒大
シドニーFC vs 上海上港

▼第2節
2月18日(火)→5月19日(火)
蔚山現代 vs 上海申花

2月19日(水)→5月20日(水)
ジョホール vs 広州恒大
全北現代 vs 上海上港

▼第3節
3月3日(火)→5月26日(火)
神戸 vs 広州恒大
メルボルン・V vs 北京国安

3月4日(水)→5月27日(水)
FC東京 vs 上海申花
横浜FM vs 上海上港