1月28日に東京スタジアムでACLプレーオフが行なわれ、セレス・ネグロス(フィリピン)に勝利したFC東京が4年ぶりの本戦行きを決めた。キャプテンのMF東慶悟は結果に安堵しつつ、新戦力の活躍に触れ、チーム内の競争を歓迎した。

上写真=今季もFC東京のキャプテンを務める東(写真◎Getty Images)

■2020年1月28日 AFCチャンピオンズリーグ2020プレーオフ(東京スタジアム)
FC東京 2-0 セレス・ネグロス(フィリピン)
得点:(F)室屋成、アダイウトン

「結果を残すことが重要」

 右インサイドハーフとして先発した東は試合後、開口一番に「なかなかできない経験」と大雨の中でのゲームを振り返った。ピッチの至るところに水たまりができてボールは転がらず、キャンプから取り組んできた攻撃の形を見せられなかったが、それでも「勝つことがすべてだったので、それが達成できてよかった」と、胸をなでおろした。

 この日は、先発メンバーに名を連ねた4人の新戦力がしっかりと勝利に貢献。2季連続でキャプテンマークを巻く東は、「アダ(アダイウトン)、オマリ、(安部)柊斗、レア(レアンドロ)がすごく良いプレーをしてくれたので、チームにとって刺激になる」とレギュラー争いを歓迎し、「もっとチームに馴染めるようにサポートしてあげたい」と、キャプテンとしての自覚をのぞかせた。

 今季から取り組む4-3-3の新システムについては、「キャンプから始まってまだ3週間弱なので、まだ何とも言えない」と前置きしながら、「こうやって試合で結果を残すことが重要。今日は難しい環境だったけど、新しい選手の活躍で勝てたこともチームとしてポジティブなことだと思う」と前向き。「僕たちは新しいことにチャレンジしているので、またしっかり練習して、次の蔚山戦に向けてしっかり準備していきたい」。2週間後に控えるACLのグループステージ初戦に向けて気を引き締めた。

取材◎多賀祐輔 写真◎Getty Images