AFCチャンピオンズリーグ(ACL)はラウンド16の戦いに突入。日本勢では前回王者の鹿島、前々回王者の浦和、そして広島の3クラブが16強に駒を進めた。そんな中、このラウンドで鹿島と広島が激突。日本勢同士でベスト8を争うこととなった。

上写真=GKクォン・スンテを中心とした守備陣が広島にアウェーゴールを与えず、鹿島が完封で第1戦を制した(写真◎Getty Images)

■2019年6月18日 AFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16第1戦
鹿島 1-0 広島
得点者:(鹿)セルジーニョ

堅守鹿島、広島にアウェーゴールを許さず

 Jクラブ同士の一戦となったACLラウンド16第1戦は、鹿島が制した。

 キックオフ直後から3-4-2-1システムの両ウイングバックを起点に攻めようとする広島に対し、鹿島は4-4-2の両サイドハーフが対応。序盤はサイドでの攻防が繰り広げられた。

 時間の経過とともに、ホームの鹿島がカウンターからリズムを作り出す。すると24分、セルジーニョのパスがハーフウェーライン付近の土居聖真に渡り、そこからドリブルを開始。左サイドでボールを運び、ゴール前へクロスが上がると、セルジーニョが頭で合わせて先制点を奪った。

 その後広島にシュートチャンスを作られるも、最後の局面で自由に打たせず。前半を1-0で折り返す。

 後半は一進一退の攻防が続いた。長短のパスを織り交ぜながら鹿島陣内に攻め入る広島に対し、鹿島の選手たちは激しいマークで応戦。奪っては速攻につなげようとする姿勢が見られた。

 46分には三竿健斗が、64分には遠藤康がそれぞれ左足でミドルシュートを放つ。しかし、広島のGK中林洋次に阻まれ、追加点は奪えない。

 そんな中、広島ベンチが先に動く。渡大生に代えて柴﨑晃生を投入し、中盤でのポゼッション率を高めようとする。さらに、パトリックを前線に送り込み、ゴール前にパワーを持たせた。

 それでも、鹿島は守備陣が集中した守りを見せて、最後まで広島にアウェーゴールを許さず、試合終了。第1戦を完封で制して、第2戦を迎えることとなった。

 第2戦は6月25日(火)19時から、広島のホーム・広島広域公園陸上競技場で行なわれる。