現地時間7月6日に行なわれた北中米ワールドカップのラウンド16で、開催国の一つであるアメリカとベルギーが対戦した。立ち上がりにベルギーが先制、一度はアメリカが追いついたものの、すぐさまベルギーが突き放すなど前半から激しく動いた一戦は、後半に相手のミスを突いたベルギーが追加点を奪い、終了間際には4点目。渦中のバログンが先発するも不発に終わったアメリカを抑え、ベスト8進出を決めた。

上写真=アメリカは注目を集めたバログン(左)が先発したが、立ち上がりから優勢に進めたベルギーが準々決勝に進出(写真◎Getty Images)

■2026年7月6日 北中米ワールドカップ・ラウンド16(シアトル)
アメリカ 1-4 ベルギー
得点=(ア)ティルマン
   (ベ)デ・ケテラーレ2、ファナケン、ルカク

同点ゴール直後に勝ち越し

 ラウンド32のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で退場処分を受け、この試合は出場停止になるはずだったバログンが、FIFA(国際サッカー連盟)による停止処分執行延期によって出場が可能となり、試合前から物議を醸していた一戦。そのバログンが先発に名を連ねたが、ベルギーは開始直後の50秒過ぎにカスターニュがミドルシュート、アメリカGKフリースに阻まれたものの、良い試合への入りを見せる。
 
 その勢いのまま9分に先制点。左からのクロスのこぼれ球を拾ったラスキンがエリア内からシュート性のクロスを送ると、中央でデ・ケテラーレが合わせて均衡を破る。一方で、その後に中盤のオナナが右膝を痛め、21分でファナケンとの交代を余儀なくされるアクシデントもあった。
 
 アメリカは攻撃で良い形を作れない時間が続いたが、飲水タイム明けの31分に同点とする。エリア外中央で得たFKをティルマンが直接狙うと、人壁に当たってコースが変わったボールがベルギーGKクルトワの逆を突いてネットを揺らした。
 
 だが同点ゴールに沸くスタジアムの盛り上がりが収まらないうちに、ベルギーが33分に勝ち越し点を奪う。サイドチェンジから左サイドでパスを受けたトロサールが縦突破からクロス、デ・ケテラーレがヘッドで合わせて再びリードした。
 
 アメリカは後半、徐々にボール支配率を高めて同点を目指していたが、57分に大きなミスが出てベルギーに追加点が生まれる。前線へのパスをGKフリースがエリア外に出て処理したが、その後のキックを迷ったところで背後にいたデ・ケテラーレに奪われると、こぼれ球をファナケンが無人のゴールに蹴り込んだ。

 アメリカは79分、エリア外中央でこぼれ球を拾ったバーハルターが左足でミドルシュートを放つも、わずかにゴール左に外れる。82分にはバログンがエリア内左サイドまで突破して左足で狙ったが、GKクルトワに阻まれた。

 その後もアメリカは懸命に反撃を試みるが、ベルギーはボールを動かしながら時計の針を進め、後半アディショナルタイムの90+3分にはルカクが決めてダメ押し。ラウンド16で日本を下して3位となった2018年ロシア大会以来、2大会ぶりの8強入りを果たし、準々決勝ではスペインと対戦する。