北中米ワールドカップのラウンド32(決勝トーナメント1回戦)が現地時間6月29日に行なわれ、ドイツとパラグアイが対戦した。パラグアイが前半に先制したのに対し、ドイツは後半に追いつき、なおも優勢に進めるがパラグアイが粘りの守備で対抗。最少失点に抑えてPK戦に持ち込み、これを制してベスト16進出を決めた。

上写真=PK戦の末にドイツを下したパラグアイ。6人目で決着がつくと喜びが爆発!(写真◎Getty Images)

■2026年6月29日 北中米ワールドカップ・ラウンド32(ボストン)
ドイツ 1-1(PK3-4) パラグアイ
得点=(ド)ハバーツ
   (パ)エンシソ

パラグアイGKヒルが大活躍

 パラグアイは開始直後に攻め込んでCKを得ると、ファーサイドへのキックでフリーとなっていたアロンソが左足で狙うチャンスを作ったが、ドイツGKノイアーがセーブ。その後はドイツが主導権を握って攻め込むものの、パラグアイの粘りの守備を崩せない。
 
 そうするうちに42分、先制したのはパラグアイ。CKのチャンスを一度ははね返されたが、クリアを拾って右サイドに展開し、最後はガラルサのクロスをエンシソがヘッドでたたき込んだ。
 
 ドイツは後半もボール支配率で上回って優勢に進め、54分に同点とする。左サイドへの展開からヴィルツが右足で上げたクロスを、ハバーツが中央でバックヘッドのような形で合わせ、ゴール右に決めた。
 
 さらにドイツは逆転を狙って攻勢を強めるが、パラグアイはセットプレーの守備でも粘り強く対抗し、ゴールを割らせない。結局そのまま1-1で前後半を終え、今大会初の延長にもつれ込んだ。
 
 延長前半の104分、ドイツは右CKをブラウンがファーサイドへ送り、ターがヘッドで決めて、ついに逆転したかと思われた。しかしVARチェックでオンフィールドレビューを行なったモロッコのジェイド主審が、ゴール前でアントンがパラグアイGKヒルをブロックしたプレーをファウルと判定し、得点は認められない。なおもドイツは攻め込んだが、パラグアイは最後まで耐えて1-1で120分間を終了し、ベスト16進出の行方はPK戦にもつれ込んだ。
 
 ここでパラグアイGKヒルが、先攻のドイツの1人目・ハバーツと4人目・ヴォルテマーデのキックをセーブ。3人目まで全員が決めたパラグアイは4人目のサナブリアが決めれば勝利だったが、左に外してしまう。さらにドイツの5人目が決めて迎えた5人目、バルブエナが決めても勝利だったが、キッカーから見て右へのキックをGKノイアーがセーブし、ドイツが窮地を脱したかと思われた。
 
 だが、九死に一生を得たかと思われたドイツは、6人目のターがクロスバーの上に外すミス。パラグアイは今度こそカナレが決め、大国ドイツを下してベスト16進出を決めた。