ITスポーツ連盟が主催する「第22回ITサッカーリーグ」の第4節が、10月4日(土)にフロンタウン生田で開催された。前節終了時点で首位に立っていたJBS(日本ビジネスシステムズ株式会社)が今季2勝目を飾り、6大会ぶりの優勝に向けて前進した。

上写真=第4節で対戦したIKIとJBS(写真◎藤井勝治)

3連覇中のNSSOLが2戦連続ドロー

 IT関連企業3社によって争われる今季のITサッカーリーグは6月に開幕し、夏の中断期間を経て9月から再開した。9月6日(土)に行われた第3節では、IKI(アイエックス・ナレッジ株式会社)とNSSOL(日鉄ソリューションズ株式会社)が対戦。NSSOLが押し気味に試合を進めたものの、結果は0-0の引き分けとなった。3連覇中のNSSOLは初戦に続いて勝ち点1の積み上げにとどまり、この日試合のなかった首位・JBS(日本ビジネスシステムズ株式会社)との差を縮めることができなかった。

第3節
IKI 0-0NSSOL

NSSOLはエースの矢野将伍が不発に終わり、2試合連続ドローに終わる(写真◎高野徹)

今季も司令塔としてIKIの攻撃をけん引する村関岳志(写真◎高野徹)

後半の逆転劇でJBSが勝ち点3をつかむ

 10月4日(土)に行われた第4節からリーグ戦は2巡目に入り、開幕節で顔を合わせたIKIとJBSが再び対戦した。開幕節では、前半の早い時間帯に2点を奪ったJBSが最終的に3-0で勝利している。しかしこの日は、5バックで自陣にブロックを敷くIKIの守備網をJBSはなかなか突破できず、スコアレスのまま試合は推移。すると18分、カウンターを仕掛けたIKIがペナルティーエリア内で相手のファウルを誘ってPKを獲得。これを中村修也がゴール右隅に冷静に流し込み、IKIが先制した。

IKIの中村修也は自ら得たPKを沈め、先制点をマークした(写真◎藤井勝治)

 1点を追いかけるJBSはハーフタイムに選手交代を行い、キープ力のある木下諒人がMFからFWへポジションを変更。「前線で起点になるために自分がFWになった」という木下にボールを集めながら、JBSはじりじりと相手ゴールに迫った。48分、西牧蓮からのパスを受けた木下が左足でゴールに流し込むと、51分にはお返しとばかりに木下のパスから西牧が右足で豪快に蹴り込み、わずか3分間で逆転に成功。56分にも木下がダメ押しとなる3点目を奪い、JBSが鮮やかな逆転勝利を飾った。

第4節
IKI 1-3JBS

【得点】19分:中村修也(IKI)、48分:木下諒人(JBS)、51分:西牧蓮(JBS)、56分:木下諒人(JBS)

2得点1アシストを記録し、逆転勝利の立役者となったJBSの木下諒人(写真◎藤井勝治)

前回大会の得点王、JBSの西牧蓮が豪快なシュートを突き刺す(写真◎藤井勝治)

 第4節終了時点の順位は、勝ち点7のJBSが1位、勝ち点2のNSSOLが2位、勝ち点1のIKIが3位となった。2位・NSSOLとの勝ち点差を5に広げたJBSは、10月18日(土)に行われる第5節での直接対決に勝利すれば、6大会ぶりの優勝が決まる。優勝を懸けた大一番を前に、JBSの木下は「相手に関係なく、どの試合も勝ちにいく」と言葉に力を込めた。