上写真=同志社大学三ツ葉キッカーズAのMF上田。後半立ち上がりの同点ゴールでチームを波に乗せた(写真◎石倉利英)
「責任を感じていた」
近年は大学の準体育会・同好会・サークルの日本一を決める大会と位置付けられ、代々の選手・女子マネジャーに『マガ杯』『マガジン杯』の愛称で親しまれているサッカーマガジンカップ。9日午後の予選リーグ最終戦で、中央大学サッカー同好会と対戦した同志社大学三ツ葉キッカーズAは、前半に先制されて0-1で後半を迎えていた。
だが後半立ち上がりの33分(30分ハーフ)、上田が左サイドを突破して左足シュート。相手DFに当たってコースが変わったボールがネットを揺らし、同点とした。
「前半にビッグチャンスがあったんですけど、GKにセーブされてしまって、責任を感じていた」という。ゆえに「後半はチャンスが来たら(足を)振り抜こうと決めていた」というプレーで結果を残し、「気持ちで決めました」と笑顔を浮かべた。
三田学園高(兵庫)から同志社大に進んで「大学では楽しみながらサッカーをしたいのと同時に、レベルが高い環境でやりたかったので、三ツ葉でプレーすることを決めた」と振り返る。試合に出られない時期も経験したが「そんな時間が長かったからこそ、チャンスが来たとき絶対に物にしようと思っていた」との思いを形にした。
そのまま1-1の引き分けでも得失点差で首位通過だったが、57分に逆転ゴールを奪って2-1で勝利。大会創設当初から参加している両チームによる、サッカーマガジンカップの『クラシコ』と言ってもいい対戦を制し、予選リーグ3連勝で決勝トーナメントに進んだ。
同志社大学三ツ葉キッカーズは過去最高成績が準優勝で、悲願の初優勝、関西勢としても初めての優勝を目指す。2年生MFは「明日からスタメンで出られるか分からないですけど、先発でも途中出場でも、自分が試合の流れ変えることを意識して頑張って、チームに貢献していきたい」と決意を新たにしていた。
取材・写真◎石倉利英