上写真=30分に2点目を決めて喜ぶパーマー(中央)。この後にジョアン・ペドロ(右)の3点目もアシストするなど大車輪の活躍を見せた(写真◎Getty Images)
■2025年7月13日 クラブW杯決勝(@メットライフ・スタジアム)
チェルシー 3-0 パリ・サンジェルマン
得点:(チ)パーマー2、ジョアン・ペドロ
立ち上がりから主導権を握る
立ち上がりからチェルシーがボールホルダーへの激しいプレッシャーで主導権を握る。8分には左サイドを崩し、FWジョアン・ペドロが落としたボールをMFパーマーが左足で狙ったが、わずかに左に外れて決まらなかった。
パリSGも18分にFWドゥエが惜しいシュートを放っなど反撃に転じようとするが、均衡を破ったのはチェルシー。22分、サイドチェンジのパスからDFギュストが右サイドを突破、左足シュートはブロックされたものの、戻したボールをパーマーがワントラップから左足でゴール左下に決めた。
さらにクーリングブレイク明けの30分にも、パスを受けたパーマーが右サイドを突破。後方から追い越すジョアン・ペドロの動きを利用して相手のマークを振り切り、カットインから再びゴール左下に決めて2-0とした。
チェルシーの勢いは止まらず、43分にはパーマーがボールを運んでエリア内にパスを送り、ジョアン・ペドロが右足で軽く浮かせるシュートでGKドンナルンマを破って3点目。今大会、ボタフォゴとのグループステージ第2戦での1失点のみで勝ち上がってきたパリSGの堅守を鮮やかに攻略して前半を終えた。
後半、何とか流れを変えたいパリSGは、52分にドゥエのパスからFWデンベレが右足で狙ったが、GKロベルト・サンチェスがファインセーブで防ぐ。チェルシーの守護神はその後も安定したプレーを続け、相手に反撃のきっかけを与えない。
パリSGは86分にMFジョアン・ネベスがチェルシーDFククレジャの髪を引っ張って倒し、VARの介入を経て退場処分に。チェルシーは最後まで崩れることなく完封勝利を収め、2021年大会以来2回目のクラブ世界一に輝いた。
●クラブW杯歴代優勝クラブ(2005年まではクラブ世界選手権)
2000年 コリンチャンス(ブラジル)
2001年 ※中止
2005年 サンパウロ(ブラジル)
2006年 インテルナシオナル(ブラジル)
2007年 ミラン(イタリア)
2008年 マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
2009年 バルセロナ(スペイン)
2010年 インテル(イタリア)
2011年 パルセロナ(スペイン)
2012年 コリンチャンス(ブラジル)
2013年 バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
2014年 レアル・マドリード(スペイン)
2015年 バルセロナ(スペイン)
2016年 レアル・マドリード(スペイン)
2017年 レアル・マドリード(スペイン)
2018年 レアル・マドリード(スペイン)
2019年 リバプール(イングランド)
2020年 バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
2021年 チェルシー(イングランド)
2022年 レアル・マドリード(スペイン)
2023年 マンチェスター・シティ(イングランド)
2025年 チェルシー(イングランド)