FIFAクラブワールドカップ2025の準決勝が現地時間7月8日に行なわれ、フルミネンセ(ブラジル)とチェルシー(イングランド)が対戦した。7月に入って加入が発表されて合流し、新天地での2試合目となったチェルシーFWジョアン・ペドロが、古巣対決となったフルミネンセから2得点。反撃を許さず完封勝利を収め、現地時間13日の決勝に勝ち上がった。

上写真=チェルシーは56分、ジョアン・ペドロがパワフルな右足シュートを決めて2-0とする(写真◎Getty Images)

■2025年7月8日 クラブW杯準決勝(@メットライフ・スタジアム)
フルミネンセ 0-2 チェルシー
得点:(チ)ジョアン・ペドロ2

鮮やかなカウンター

 立ち上がりから左サイドのFWネトが鋭い突破を見せていたチェルシーは、その形から18分に先制点を奪う。ネトの折り返しがクリアされたこぼれ球を拾ったジョアン・ペドロが、右足でゴール右に決めて均衡を破った。

 フルミネンセも25分、FWヘルマン・カノのパスからFWエルクレスがゴールに迫る。詰めてきたGKサンチェスよりも先に右足で触ったが、DFククレジャがゴールラインを割る前にクリアした。

 35分にはフルミネンセが左から送ったFKが、ゴール前の混戦でDFチャロバーの左手に当たり、フランソワ・レテシエ主審の笛が鳴る。しかしVARチェックからオンフィールドレビューを経てハンドの反則が取り消され、PKとはならなかった。
 
 後半に入って56分、チェルシーは自陣ゴール前でのボール奪取から鮮やかなカウンター。左サイドでパスを受けたジョアン・ペドロがカットインから右足を振り抜くと、強烈な弾道のシュートがゴール右上のクロスバーに当たりながらも決まり、リードを広げた。
 
 さらにチェルシーは何度もゴールに迫り、フルミネンセも踏ん張って反撃を続けたが、その後はスコアが動かず。2-0で勝ったチェルシーが、パリ・サンジェルマン(フランス)とレアル・マドリード(スペイン)の勝者と対戦する決勝に勝ち上がった。