上写真=勝利を目標に試合に臨んだ浦和だったが、4失点でモンテレイに敗れた(写真◎Getty Images)
■2025年6月25日 GS3節・E組(@ローズボウルS)
浦和 0−4 モンテレイ
得点:(モ)ネルソン・デオッサ、ヘルマン・ベルテラメ2、ヘスス・コロナ
目の覚めるようなミドルで流れが変わった
モンテレイの精度の高いミドルシュートでゴールを破られた(写真◎Getty Images)
リバープレート、インテルに連敗を喫し、前節終了時点で敗退が決まっていた浦和だったが、1勝して帰国したいとこの試合に懸ける選手たちの思いを強かった。
立ち上がりから前向きの守備で相手ゴールを目指し、23分には関根貴大の突破から渡邊凌磨、松尾佑介とつないでシュートに持ち込むなど、攻撃で良い形をつくった。
しかし30分、浦和の思いを打ち砕く鮮やかゴールを決められる。デオッサがゴールまで約30メートルのところからミドルシュートを放つと、無回転のボールがネットに突き刺さった。GK西川周作は反応したものの、弾くことができなかった。
いい流れの中で失点したことで浦和は後手に回り、モンテレイは勢いに乗る。34分、アルバラドのラストパスに走り込んだベルテラメがシュートをゴール右に決め、2点差とすると、39分にも加点する。カウンターからコロナがドリブルでボールを運び、またも強烈なミドルシュートを決めてみせた。
3点を追いかける形になった浦和は後半、金子拓郎に代えて松本泰志をピッチに送り、ボール保持率と構成力の向上を狙った。なかなかペースをつかめなかったが、それでも最後までゴールを目指し続けた浦和は、後半アディショナルタイムに二田理央の右クロスからチアゴ・サンタナがネット揺らす。一矢報いたかに見えたが、その手前にいた松尾がオフサイドの判定となり、ノーゴール。一方で攻めに重心を傾けた浦和に対し、カウンターからベルテラメがこの日2点目をマークし、試合を締めくくった。
セットプレーからしか点が取れず、得点力不足を囁かれていたモンテレイだが、終わってみれば、4ゴール。勝ち点3をきっちり積め上げてリバープレートを逆転、2位に浮上し、ラウンド16進出が決定した。対する浦和は悔しい3連敗でグループステージ敗退が決定。世界との差を痛感することになった。
2位に浮上し、逆転で16強に進んだモンテレイ。セルヒオ・ラモスも主将として存在感を示した(写真◎Getty images)