上写真=フル出場したインテル・マイアミのリオネル・メッシ(写真◎Getty Images)
■2025年6月23日 GS3節・A組(@ハードロックS)
マイアミ 2−2 パルメイラス
得点:(マ)タデオ・アジェンデ、ルイス・スアレス
(パ)パウリーニョ、マウリシオ
R16では欧州王者、南米王者と対戦
2試合を終えて、ともに1勝1分けの勝ち点4。得失点差「1」でパルメイラスがグループAの首位、マイアミは2位でこの試合を迎えた。
両チームともに序盤から激しい戦いを見せたのは、グループステージを突破し、ラウンド16で対戦するチームが決まっていたからか。1位抜けなら南米王者ボタフォゴ。2位抜けなら欧州王者パリ・サンジェルマン。どちらも厳しい相手に変わりはないが、頂点を目指すなら当然ながら首位でグループを突破し、トーナメントを上がっていくほうがいい。
最初にネットを揺らしたのはマイアミだ。16分、自陣深い位置からのクリアボールを拾ったアジェンデが独走。GKとの1対1を制して、先制した。
2点目をスコアしたのもマイアミだった。65分、ルイス・スアレスが独力で相手を1人、2人と抜き去ってボックス内に進入。対峙するDFもフェイントでかわし、左足を振り抜いて追加点。2点リードして、首位突破へ大きく前進した。
そのままマイアミが逃げ切るかと思われたが、ドラマが待っていた。まずは80分、アラン・エリアスがボックス内へパスを送ると、うまく入り込んだパウリーニョが冷静にネットを揺らして1点を返す。
さらに87分だった。左から送ったクロスはマイアミ守備陣に跳ね返されるが、こぼれたところをマウリシオが右足ボレー。パルメイラスが土壇場で追いついた。
試合は2−2で決着。2点差をつけられながら諦めずに戦い抜き、劇的な展開でドローに持ち込んだパルメイラスの首位通過が決定。次戦は南米王者であり同じブラジルのクラブ、ボタフォゴと対戦することになった。
一方のマイアミは相手の勢いに押され、終盤にチーム全体が引きすぎたことが悔やまれた。結果、2点差を守れずに2位でラウンド16に進出。この日もフル出場したリオネル・メッシは、図らずも次戦で古巣のパリSGと対戦することとなった。