FIFAクラブワールドカップ2025のグループステージ第2節が行われ、グループDのフラメンゴ(ブラジル)とチェルシー(イングランド)が対戦した。先制したのはチェルシーだったが、後半フラメンゴが怒涛の3ゴール。鮮やかな逆転勝ちを飾った。

上写真=同点ゴールを決めてチームを乗せたブルーノ・エンヒッキ(写真◎Getty Images)

■2025年6月20日 GS2節・D組(@リンカーンFF)
フラメンゴ 3−1 チェルシー
得点:(フ)ブルーノ・エンヒッキ、ダニーロ、ワレシ・ヤン
   (チ)ペドロ・ネト

試合を壊したジャクソンの一発退場

 初戦でロサンゼルスFCに勝利し、連勝を飾ってラウンド16進出に向けて前進したいチェルシーは、13分にペドロ・ネトが先制した。ハーフウェーライン付近でウェスレイ・フランサが味方にダイレクトパスをしようとしたところを引っ掛けてボール奪取に成功すると、そのまま独走。GKとの1対1を制してネットを揺らした。

 いきなりスコアが動く展開となったが、ミスにより失点したフラメンゴもすぐに冷静さを取り戻す。徐々にゴールまで近づく機会を増やし、62分についに追いついた。右からのクロスを折り返したところに、直前にジョルジャン・デアラスカエタに代わって登場したブルーノ・エンヒッキが反応。冷静にプッシュしてみせた。

 勢いに乗ったフラメンゴはその3分後、右CKをブルーノ・エンヒッキがボックス左で折り返し、飛び込んだダニーロが右足ボレー。逆転に成功する。

 チェルシーにとって痛恨だったのは、そのさらに3分後(68分)に退場者を出したことだ。リアム・デラップに代わって直前に登場したばかりのニコラス・ジャクソンがアイルトン・ルーカスを踏みつけて一発レッド。1点ビハインドを背負ったチェルシーだったが、以降の時間を一人少ない状態で戦うことになった。

 より優位になったフラメンゴは83分に追加点を記録。直前にジェルソンに代わって途中出場したワレシ・ヤンがダメを押した。

 3−1で逆転勝ちしたフラメンゴはこれで2連勝。チェルシーは1勝1敗でグループステージ最終節を迎えることになった。