FIFAクラブワールドカップ2025のグループステージ第1節が行われ、グループHのパチューカ(メキシコ)とザルツブルク(オーストリア)が対戦した。先制したザルツブルクは一度は追いつかれたものの、76分に突き放し、2−1で勝利。ザルツブルクの北野颯太はベンチ入りも出場機会はなかった。

上写真=決勝点をスコアしたカリム・オニシウォ(写真◎Getty Images)

■2025年6月18日 GS1節・H組(@TQLスタジアム)
パチューカ 1−2 ザルツブルク
得点:(パ)ブライアン・ゴンサレス
   (ザ)オスカル・グロフ、カリム・オニシウォ

負傷の川村拓夢はベンチ外

 オスカル・グロフの鮮やかなゴールでザルツブルクが先制した。42分、ボックスの外から右足でコントロールしたシュートをねじ込む。その勢いを駆って後半に突入するが、すぐに悪天候のために試合が中断。約100分後に再開されると、流れが一変する。

 パチューカがボックス右隅のすぐ外側で得たFKのチャンスを得て、ブライアン・ゴンサレスが左足で直接蹴り込み、同点に追いついた。

 その後、互いでショートパスで密集を抜け、ドリブルで敵陣を破り、サイドからクロスを送り合うような激しい攻めの応酬が繰り広げられた。時間の経過とともにますます白熱していった試合に終止符を打ったのは、ザルツブルクだ。マッズ・ビストルップがドリブルで持ち上がると、右からクロスを供給。途中出場のカリム・オニシウォが打点の高いヘッドを決めて勝ち越した。

 試合が中断し、再開直後に追いつかれるなどザルツブルクにとっては難しい展開となったが、最後は突き放して2−1で勝利。川村拓夢は負傷のためベンチ外、北野颯太はベンチ入りも出番がなかったが、ザルツブルクが白熱の試合を制し、白星発進に成功した。