FIFAクラブワールドカップ2025のグループステージ第1節が行われ、グループCのボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)とベンフィカ(ポルトガル)が対戦した。ボカが2点を先行する展開も、前半終了間際にベンフィカがPKで1点を返し、試合終盤にオタメンディが同点ゴールを記録。互いに譲らない激闘はドローに終わった。

上写真=オタメンディのヘッドで2−2に追いついたベンフィカ(写真◎Getty Images)

■2025年6月16日 GS1節・C組(@ハードロックS)
ボカ・ジュニアーズ 2−2 ベンフィカ
得点:(ボ)ミゲル・メレンティエル、ロドリゴ・バタグリア
   (ベ)アンヘル・ディ・マリア、ニコラス・オタメンディ

3人退場者が出る激しい一戦に

 試合開始前からボカ・ジュニアーズのラ・ドセ(12番目の選手の意)の熱狂がスタジアムを包んだ。大声援をバックに、21分にブランコの左クロスに反応したメレンティエルがニアに飛び込んで先制。その6分後には左CKからバタグリアが頭で押し込んで2−0とリードした。

 だがベンフィカも前半のアディショナルタイムに右CKの流れからチャンスをつかむ。アウルスネルがアンデル・エレーラに倒されてPKを獲得。これをディ・マリアがきっちり決めて1点を返した。

 痛かったのは一連のプレーでエレーラが退場になったことだ。ベンフィカは一人多い状態で後半、猛攻を仕掛けていった。しかしボカにうまくしのがれ、72分には後半開始からダールに代わって出場していたFWアンドレア・ベロッティが危険なプレーで一発退場。10人対10人となり、数的な優位は失われた。

 それでも攻めの姿勢を維持したベンフィカは右CKのチャンスにニコラス・オタメンディが値千金の同点ゴールをスコア。2−2に追いついた。

 同組のバイエルンがオークランド・シティに10ー0と大勝したことで、注目された一戦でもあったが、結果はドロー。両チームがバイエルンを追う形で2戦目以降の戦いを繰り広げることになった。