日本サッカー協会(JFA)の影山雅永技術委員長が12日の技術委員会後にメディアブリーフィングを行い、アジアサッカー連盟(AFC)と欧州サッカー連盟(UEFA)の指導者プロライセンスの互換について、今月17日からマレーシア・クアラルンプールで行われる『AFCのコーチエデュケーション・カンファレンス』で正式に発表される予定と明かした。

上写真=6月中にUEFAプロライセンスとAFCのプロライセンスの互換が認められる予定(写真◎Getty Images)

近い将来、欧州で指揮をとる日本人監督誕生も

 すでにUEFAとAFC加盟国のライセンスの互換について、今月中にも大きな進展が見られそうだ。4月のブリーフィングで影山委員長は「早ければ6月にもライセンスの互換が認められる」と話していたが、今月17日からマレーシア・クアラルンプールで行われる『AFCのコーチエデュケーション・カンファレンス』で正式に発表される予定だという。

「どういう内容になるか詳細まではわからないが、長い間、話し合ってきた互換について、UEFA、AFCそれぞれのテクニカル担当であるフランク・ルドルフ、アンディ・ロクスブルクの間で調印され、正式発表される見込みです」(影山委員長)

 これまで日本人の指導者がヨーロッパで監督を務めるには、日本のプロライセンスを持っていても、UEFAプロライセンスの取得が必要だった。互換が認められれば、現地でわざわざ取得せずともヨーロッパのトップチームで監督を務めることが可能になる。

 むろん、UEFA(及び加盟国のリーグ)は監督の就任に際して一定の基準、例えばトップリーグでの指揮数などの条件を設定するものと思われるが、長らくJFA関係者にとって悲願だった「UEFAとの互換」が、ついに認められることになる。