9月7日、第42回サッカーマガジンカップ・オープン大会の2日目が行なわれた。大学の準体育会・同好会・サークルを中心に66チームが集結し、長野県上田市の菅平高原に広がるグラウンドで5日間の熱い試合を戦い抜く。大会2日目は予選リーグの残り全試合を消化。夜には代表者が再び集結、明日から始まる上位トーナメント・順位決定トーナメントの組分け抽選を行なった。明日からいよいよ生き残りをかけた、そして一つでも上の順位に上り詰めるためのトーナメント戦が始まる。

上写真=優勝するためには負けられない予選リーグ。2日目は各グラウンドで闘志むき出しの戦いが繰り広げられた(写真◎サッカーマガジン)

進出トーナメント、1回戦の対戦相手が確定

 サッカーマガジンカップ(通称:マガ杯)は1982年に第1回が開催された歴史ある大会で、今年で42回大会を迎えた。近年は大学の準体育会、同好会、サークルの「日本一」を決める大会と位置付けられ、昨年の41回大会では、中央大学サッカー同好会が参加64チームの頂点に立っている。

 大会2日目は予選リーグの残り全てが行なわれ、予選リーグの全日程が終了した。全16グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出。それ以外の34チームが下位トーナメントに進み、明日からは全順位決定のトーナメントが始まる。

 予選リーグを3連勝で勝ち上がったのは、昨年王者の中央大学サッカー同好会、同準優勝の同志社大学三ツ葉キッカーズAをはじめ、青山学院大学理工サッカー部A、明治学院大学白金FC、東北学院大学Libero、中央大学体同連フースバルクラブB、早稲田大学HUMAN F.C. Aの計7チームだ。予選の組分けの運はあるにせよ、予選全勝は、優勝を目指す力があることの証明と言っていいだろう。

覇権交代を目論む新たな風

 昨年王者の中大同好会を筆頭に、マガ杯優勝経験チームが順当に決勝トーナメントに進む中、虎視眈々と初優勝を狙う地チームがある。その代表格が、明治学院大学白金FCと東北学院大学リベロだ。

 明治学院大学白金FCは、予選リーグを3戦全勝で勝ち上がった。コロナ禍を挟んだここ数年、さまざまな事情によりマガ杯への出場はなく、久しぶりの帰還となった。今年出場している選手たちも、いくつ上の先輩がマガ杯に出ていたかは分からないという。しかし実力は折り紙つき。マガ杯の前哨戦とも言える春のカップ戦で準優勝という結果を残しているのだ。チームの代表・青木康介はマガ杯に向けて意気込む。

「自分は1、2年の時はマガ杯に出ませんでしたが、出たい気持ちはありました。やっぱり強いチームが出る大会。だから昨年からチームメイトに『来年は絶対出るから、1年かけて準備しよう』と伝えていました。個々の能力では他のチームと同じかそれ以上のものあります。今年のマガ杯にきた選手は、上手くなりたい、勝ちたいという気持ちが強い精鋭たち。ぜひ優勝して、マガ杯常連の強いチームから『白金FCは強い』って言われたいですね」

明治学院大学白金FCの代表・青木康介(写真中央)は「マガ杯に出て流良いチームと真剣勝負をしたかった」と語る(写真◎サッカーマガジン)

 東北学院大学Liberoも予選リーグは3戦全勝。昨年、初めてマガ杯に出場し、1・2年生のみのチームながら競合チームから金星を挙げるなど旋風を巻き起こしたが、ベスト16で惜しくも敗れている。今年は昨年を経験したメンバーに新たな1年生が加わり、スケールアップしてこの大会に臨んできた。チームの代表兼監督の合田貴満は胸を張って言う。

「昨年初めてマガ杯に出て、正直、他チームの応援であったり野次であったり、マガ杯の雰囲気に呑まれてしまった部分はありました。それで火がついて、今年は絶対リベンジしようと1年間、サッカーに集中してきました。今年は平常心で臨めるし、昨年よりもチームは走れる。優勝狙っています」

東北学院大学Liberoの代表・合田貴満は昨年も今年も負傷でピッチには立てないが、監督としてチームのマネジメントに集中している(写真◎サッカーマガジン)

 この日の夜には全チームの代表者が集まり、明日9月8日からのトーナメント1回戦の相手を決める抽選が行なわれ、いよいよ順位決定トーナメントの準備が整った。決勝トーナメントは8日に1回戦と2回戦を消化し、マガ杯のベスト8が決定する。

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下位トーナメント

下位トーナメント山組

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