UEFA EURO2024の決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が現地1日に行なわれ、フランクフルトではポルトガルとスロベニアが対戦した。チャンスの数はポルトガルの方が多かったが、延長前半のPKのチャンスを止められるなど得点できず、スロベニアも決定機を生かせずPK戦へ。ここでポルトガルGKディオゴ・コスタが3人連続で止める大活躍を見せ、ベスト8に導いた。

上写真=PK戦で最初の2人を止めたGKディオゴ・コスタは3人目のベンヤミン・ベルビッチもセーブ。素晴らしい活躍でベスト8進出の立役者となった(写真◎Getty Images)

■2024年7月1日 ラウンド16(@フランクフルト)
 ポルトガル 0-0(PK3-0) スロべニア

両守護神の活躍でスコアレス

 立ち上がりからポルトガルが押し気味に進め、ゴール前のシーンを多く作る。だが右からのセンタリングがFWクリスティアーノ・ロナウドにわずかに合わないなど、決定的なシュートには至らず。スロベニアもボール奪取後に良い形を作れず、こう着状態が続いた。

 ポルトガルは34分にゴール前中央でFKを獲得し、C・ロナウドが直接狙ったがクロスバーの上へ。前半終了間際にはスロベニアも攻め込んだが、44分のFWベンヤミン・シェシュコの右足シュートはGKの正面を突き、両チーム無得点で前半を終えた。

 後半もボールを支配して攻め込むポルトガルは、55分に再びゴール前のFKをC・ロナウドが狙ったが、スロベニアGKヤン・オブラクの正面。カウンターを狙うスロベニアは61分にシェシュコが抜け出したが、左足シュートは右に外れた。

 終盤は双方にチャンスが訪れ、ポルトガルは89分にエリア内左サイドに走り込んだC・ロナウドが左足で狙ったが、GKオブラクに止められる。結局そのままスコアは動かず、スコアレスで前後半を終えた。

 延長に入ると両チームに疲れが見え始めたが、前半終了間際にポルトガルにビッグチャンス。FWディオゴ・ジョタがドリブル突破からエリア内で倒され、PKを獲得する。しかしC・ロナウドの右下スミを狙ったキックはGKオブラクが見事にセーブし、なおもスコアは動かない。

 延長後半の115分にはポルトガルDFペペが最終ラインでボール処理を誤り、スロベニアのシェシュコがGKと1対1の決定機を迎えるが、こちらもGKディオゴ・コスタがセーブ。最後まで得点が生まれないまま120分間が終了し、PK戦にもつれ込んだ。

 ここでポルトガルはGKディオゴ・コスタが驚異的なプレーを見せる。先攻のスロベニアのPKを1人目から3人目まで3人連続でストップ。ポルトガルは1人目のC・ロナウドなど3人連続で成功し、大熱戦を制して勝ち上がった。準々決勝では現地5日にフランスと対戦する。