上写真=とくに攻撃面で大きな働きを見せたシュロッターベック(写真◎Getty Images)
■2024年6月29日 ラウンド16(@ドルトムント)
ドイツ 2−0 デンマーク
得点:(ド)カイ・ハバーツ、ジャマル・ムシアラ
デンマークも何度かチャンスをつかんだが…
災い転じて福となす。左センターバックのターを出場停止で欠いたドイツだが、代わって先発したシュロッターベックから2点が生まれた。その左から繰り出される高精度のボールが、デンマーク守備網を破ることにつながったのだ。
先制点はシュロッターベックが起点となった。左サイドの深いところへボールを送ると、ムシアラが追いつき、クロスを供給。これは跳ね返されるが、ラウムがフォローして再度クロスを送ると、ヨアキム・アンデルセンの手に当たりハンドの判定。これをハバーツがきっちり決めて、ドイツがリードを奪った。
追加点は、後方からのロングボールがアシストになった。先制点のシーンと同様に左サイドに出たボールをムシアラが拾ってそのままカットイン。左足を振り抜き、ネットを揺らした。
今大会、ドイツの戦いぶりが安定したのは、ターとリュディガーのCBコンビによって守備力が向上したからと評価されていたが、ターに代わって出場したシュロッターベックの攻撃面の能力が生きてゴールを記録することになった。
開始4分に左CKから決めたヘディングシュートはVARチェックの結果、シュートの直前にキミッヒによるファウルがあったと判定され、取り消されたが、シュロッターベックは気落ちすることなくプレーし、ナーゲスルスマンの先発起用に応えた。
対するデンマークもチャンスがなかったわけではない。ドイツの先制点の直前には敵陣でのFKからアンデルソンがネットを揺らしたが、これはVARの結果、オフサイドの判定。この他にも決定機はあったが、ドイツがミスもありながらもネットを揺らしたのに対し、デンマークは決め切ることができず。ゴール前の質の差が結果に表れることになった。
2−0で勝利を飾ったドイツの準々決勝進出が決定。次戦は現地7月5日。スペイン対ジョージアの勝者と対戦する。