UEFA EURO2024のグループステージ第3節が現地23日に行なわれ、フランクフルトではグループAのスイスとドイツが対戦した。勝てば首位通過が決まる試合で先制したのはスイスだったが、後半アディショナルタイムにドイツが追いつき、結果は1−1ドロー。ドイツが首位でノックアウトステージ進出を決めた。

上写真=フュルクルクの劇的ヘッドが決まり、土壇場でドイツが同点に追いついた(写真◎Getty Images)

■2024年6月23日 グループステージ第3節・A組(@フランクフルト)
スイス 1−1 ドイツ
得点:(ス)ダン・エンドイェ
   (ド)ニクラス・フュルクルク

90分間はスイスのゲーム

 連勝ですでにグループステージ突破を決めているドイツだが、開始直後から積極性を見せる。18分にはアンドリッヒが鮮やかなミドルシュートを決めたが、直前にムシアラのファウルがあり、VARチェックで取り消された。それでもリズム自体は悪くなかった。

 ただ、スイスも試合が進むにつれて持ち味を発揮していく。守るべき場面でしっかり守り、攻めに転じるとカウンターとポゼッションを使い分けてゴールに迫った。28分にはフロイラーの左クロスにエンドイェが飛び込んで、先制。リードを奪う。

 その後もスイスは試合をリード。ドイツの攻めをしのぎ、能動的に攻めの形を作り出していった。84分にはカウンターからバルガスがネットを揺らし、リードを広げたかに思われたが、オフサイドの判定。88分にジャカが放ったミドルシュートもノイアーの好守に阻まれたが、終盤まで試合はスイスペースで進んだと言っていい。

 だが、後半のアディショナルタイム、90+2分だった。ラウムの左からのクロスを途中出場のフュルクルクが頭でとらえて、ドイツが土壇場で同点に追いつく。劇的な展開で、試合は1−1のドローで決着した。

 90分間は間違いなくスイスのゲームだったが、ドイツも最後の最後に地力を示した。この結果、ドイツがグループAを首位で突破。スイスは2位でラウンド16に進むことになった。