ドイツで開催されているEURO2024で、グループDの最終節でフランスとポーランドが対戦。グループ敗退が決まっていたポーランドが意地を見せ、主将のゴールでフランスと引き分けた。

上写真=レバンドフスキはポーランドのキャプテンとしてチームをけん引した(写真◎Getty Images)

■2024年6月25日 グループステージ3節・D組(@ドルトムント)
 フランス 1−1 ポーランド
 得点:(フ)エムバペ
    (ポ)レバンドフスキ

ポーランドGKが好セーブ連発

 攻守にメリハリのあるプレーをするポーランドは、ボックス近辺でフランスFWエムバペをタイトにマークし、自由なプレーを許さない。それでもフランスはサイドへの展開などからシュートへ持ち込むが、ポーランドGKスコルプスキが冷静にゴールを守った。前半終了間際にエムバペが立て続けにボックス内からシュートを放つも、やはりGKスコルプスキが守り切った。

 後半に入ってからも、開始5分のうちにエムバペが左45度から2本のシュートを放つが、1本はGKに弾かれ、1本はゴールわずか右に外れた。だがフランスには勢いが出ており、55分には長い距離をドリブルしたデンベレがPKを獲得。これをエムバペが決め、フランスが待望の先制点を手に入れた。

 前半から惜しい場面をつくっていたポーランドは苦しくなるが、エースがチームを奮い立たせる。72分、フランスびボックス手前でボールを奪ったレバンドフスキは自らシュート。その2分後には同じような位置から、交代出場していたシビデルスキへと浮き球のパスを送った。シビデルスキは倒されたものの一度はプレーは流されたが、改めてVARで判定された結果はPK。当然蹴るのはレバンドフスキで、一度はセーブされたが、蹴り直しの末に同点ゴールを決めた。

 ポーランドは勢いに乗り、フランスは反撃の機運を高め、互いに攻め合う展開となる。それでもスコアは動かず、試合は引き分けに終わった。他会場も含めた結果、フランスはグループ2位通過となった。