ドイツで開催されているUEFA EURO2024で、スコットランドとハンガリーがグループステージ最終節を戦った。試合前、グループ最下位だったハンガリーだが、最後まで戦う意志を前面に出し、それが花開いた。

上写真=長いアディショナルタイムの最後にゴールを決めたチョボト(中央)が歓喜のラン(写真◎Getty Images)

■2024年6月23日 グループステージ3節・A組(@シュツットガルト)
 スコットランド 0−1 ハンガリー
 得点:(ハ)チョボト

勝利が欲しかったスコットランドだが…

  スコットランドのグループ突破は勝った上で他会場の結果次第、ハンガリーも同様の状況だったが、ともに意気軒高に試合に入る。開始8分にはハンガリーMFボラの無回転シュートがスコットランドゴールを襲った。前半だけでイエローカードが3枚も出るなど、ハンガリーは守備でもアグレッシブだった。

 前半終了間際にFKからチャンスをつくっていたハンガリーは、68分にもソボスライがゴール前からFKを蹴る。その際に選手同士が接触し、PKチェックも含めて長く試合が止まったが、最終的にPKはなし。目安10分という長いアディショナルタイムが取られたが、その終了間際にドラマが待っていた。アディショナルタイムに入って10分後、CKの守備から一気にカウンターに入ったハンガリーは素早く相手ゴールへと迫る。ボックス内から入れた右クロスを、最後はチョボトが蹴り込み、これが決勝点となった。