ドイツで開催されているEURO2024で、スペイン代表が白星発進を飾った。「死の組」と言われるグループBで、2022年ワールドカップで3位になったクロアチア代表相手に3-0という快勝を飾った。

上写真=前半アディショナルタイム、ヤマルのクロスからカルバハルがゴールを決めて3-0とした(写真◎Getty Images)

■2024年6月15日 グループステージ1節・B組(@ベルリン)
 スペイン 3−0 クロアチア
 得点:(ス)モラタ、F・ルイス、カルバハル

クロアチアの得点は取り消し

 試合開始からスペインがボールを動かす展開が続く。クロアチアは動きを見極めたか、徐々に反撃に移り、鋭い縦パスも入るようになった。だが、先制点はスペインに生まれた。最終ラインが弾いたボールを受けたF・ルイスが、すかさずスルーパス。抜け出したモラタが、冷静にゴールネットを揺らした。

 スペインはさらに畳みかける。先制の3分後、ボックス手前でパスを受けたF・ルイスが、2連続の切り返しからシュートを放ち、リードを広げた。さらには前半アディショナルタイム、ショートCKからヤマルが速く正確なクロスを送ると、カルバハルが足で合わせて3-0という大量リードで試合を折り返した。

 後半に入り、クロアチアもギアを上げていき、55分には相手ボックス内でいなすパス回しからシュートを放つが、スペインも体を張った守備で得点を許さない。スペインもスピード豊かなヤマルを活かしたカウンターを繰り出し、交代で入ったオルモがアピールするかのようにゴールを狙うなど、互いに攻めの意識を前面にプレーを展開する。

 78分には、マイエルのGKへのプレスからクロアチアがPKを獲得。奪ったペトコビッチが自ら蹴ったPKを一度はスペインGKシモンが弾いたが、詰めていたペリシッチがペトコビッチに戻してゴールネットが揺れる。クロアチアが1点を返したかに見えたが、ペリシッチがボックスに入るのが早かったとして、ゴールは取り消された。その後もスコアが動くことはなく、スペインが3-0で勝ち点3を手に入れた。