12月25日(月)に開幕した「第26回波崎ユースカップ」の大会3日目が27日(水)、茨城県神栖市のサッカータウン波崎にて行なわれ、ベスト4の顔ぶれは学法石川高、市立船橋高、鹿島アントラーズユース、木更津総合高に決まった。

上写真=ベスト4が決定した波崎ユースカップ

19人目で勝敗が決したPK戦

 今年で26回目を迎えた「波崎ユースカップ」は毎年12月末に行なわれ、高校1・2年生で構成されたチームによって争われる。3年生が今冬に引退し、新チームで初めて臨む大会という参加校も多く、来年度に向けたスタートと位置付けられる大型フェスティバルだ。

 12月25日から始まった今大会には全国の高校に加え、地元の鹿島アントラーズユース、韓国のShinpyeong High Schoolも招待チームとして参加し、総勢102チーム(同校で複数チームのエントリー可)で2023年最後の覇権を争う熱い戦いが繰り広げられている。

 大会1日目、2日目に予選リーグが行なわれ、本日の3日目からは予選リーグの順位ごとに分かれた決勝トーナメントがスタート。青森山田高、尚志高、前橋育英高といった今年度の全国高校サッカー選手権大会に出場する強豪校がベスト16で敗退する中、準々決勝には学法石川高、東京成徳大深谷高、市立船橋高、日大藤沢高、鹿島ユース、武南高、湘南工科大附高、木更津総合高の8チームが進出した。

 準々決勝は2試合ずつ同時刻に行なわれ、学法石川-東京成徳大深谷は後半にFW鳥居樹生がゴールを決めた学法石川が1-0で勝利。ともに今年度の選手権出場校である市立船橋vs日大藤沢の一戦は、日大藤沢のMF徳永壱太が先制点を挙げるも、市立船橋がMF左近作怜、MF蓼沼大翔のゴールで逆転し、準決勝に駒を進めた。

 ベスト4に残る2枠を懸けた鹿島ユース-武南、湘南工科大附-木更津総合の2試合は対照的な結果となった。鹿島ユースvs武南は、試合開始早々にMF中川天蒼がネットを揺らして鹿島ユースが先制すると、今年のU-15クラブユース選手権の得点王&MVPで、U-15日本代表のFW吉田湊海(現・中学3年生、FC多摩→鹿島ユース)が追加点。後半に入っても鹿島ユースは攻撃の手を緩めず、11月に行なわれたFIFA U-17ワールドカップに出場したFW徳田誉が2ゴールを奪い、武南の反撃を1点に抑えて4-1の大勝を飾った。

 一方、湘南工科大附-木更津総合は拮抗した展開が続き、スコアは0-0のままPK戦に突入。PK戦でも互いに譲らず、何と19人目でようやく勝敗が決するという激闘の末、木更津総合が準決勝進出を決めた。PK戦で2度のキックを成功させた木更津総合のDF今海隼は「粘り強さが勝因」と胸を張り、鹿島ユースとの準決勝に向けて川上健一監督は「なかなか対戦できない相手なので、明日も粘り強く、思い切って戦いたい」と意気込みを語った。

大会4日目スケジュール

【準決勝】8:30キックオフ
学法石川vs市立船橋、鹿島ユースvs木更津総合
【決勝】12:00キックオフ

会場:「サッカータウン波崎」矢田部サッカー場Aコート
住所: 茨城県神栖市矢田部12620