9月8日に開幕した第41回サッカーマガジンカップ・オープン大会は10日、大会中日の3日目に入った。この日から順位決定トーナメントに入り、上位の決勝トーナメント、下位トーナメントともに1回戦、2回戦が行なわれた。ノックアウト方式ではなく、負けた場合でも負け同士の対戦が続き、最終的には参加64チームの全順位が決まることになる。

上写真=大会3日目は決勝トーナメントの1回戦、2回戦が行なわれベスト8が決定。各チームの明暗がくっきりと分かれた(写真◎サッカーマガジン)

波乱含みの決勝トーナメント

 サッカーマガジンカップ(通称:マガ杯)は1982年に第1回が開催された歴史ある大会で、今年で41回大会を迎えた。近年は大学の準体育会、同好会、サークルの「日本一」を決める大会と位置付けられ、昨年の40回大会では、早稲田大学の稲穂キッカーズが参加48チームの頂点に立っている。

 大会3日目は、予選リーグの各組上位2チームが進出し、頂点を目指す「決勝トーナメント」と、下位2チームが戦う「下位トーナメント」へ。各トーナメントは午前中に1回戦、午後から2回戦(1回戦で敗れたチームは、敗れたチーム同士の対戦)が行なわれた。なお、ここからフルタイム(30分ハーフ)で決着がつかなかった場合はPK戦で勝負を決める。

 昨年大会優勝の早稲田大学稲穂キッカーズAが不在の決勝トーナメントは、この日も波乱含みの展開となった。過去この大会を制したことにある、明治大学体同連サッカー部、中央大学体同連フースバルクラブ、いわゆる「名門」が優勝争いから姿を消す結果となった。

 波乱の決勝トーナメントを勝ち上がり、ベスト8に残ったのは同志社大学三ツ葉キッカーズA、早稲田大学FC.GUSTA A、明治大学Groovy kids A、Be Legends、立教大学サッカー愛好会A、早稲田大学HUMAN F.C. A、中央大学サッカー同好会、法政大学学団連サッカー部の8チーム。この中で優勝経験があるのは立教大学サッカー愛好会と中央大学サッカー同好会の2チームのみで、多くのチームがマガ杯の初戴冠を目指す。

大会を応援する力

 選手・マネージャーを合わせて約1500名が5日間という長丁場を戦うマガ杯は、多くのサポートのおかげで成り立っている大会だ。

 大会の特別協賛「エベスポーツ柏」は、サッカー選手が最も喜ぶであろう商品を惜しみなく提供している。まず優勝・準優勝・3位のチームにオリジナルユニフォームを。個人賞の最優秀選手と得点王に輝いた選手には、ミズノのスパイク『モレリアシリーズ』を。さらに、総合ベストイレブンの18名、ルーキーベストイレブン11名、ベストマネージャー15名に『ベストイレブンシャツ』を贈呈している。選手たちはマガ杯の優勝や個人賞といった名誉を欲しているのはもちろんだが、これらの賞品は選手・マネージャーのモチベーションを高めるのに十分な価値があるだろう。

 ここまで手厚い賞品を贈呈するのには理由がある。エベスポーツ柏の今村隼人さんは学生時代、このマガ杯に選手として参加していた経験を持っているのだ。学生時代に思いを馳せながら、こう語る。

「マガ杯が今も続いていて、自分もかかわれることをうれしく思います。僕の時代は、今のように髪の毛を派手に染める文化はなかったのですが(笑)、大会の価値は全く変わっていません。全員が参加できて、そして4泊5日という経験のないくらい長期間を仲間とともにする中で、良いことだけじゃなく、必ず負けたり、仲間内でトラブルがあったりと、いろいろなことを経験するわけです。一言で言うと人間味のある大会、サークルを真の意味でサークルにしてくれる大会です」

 同じく、エベスポーツ柏の関口直之さんもマガ杯の経験者。今大会に参加する選手たちに、マガ杯の先輩としてエールを送ってくれた。

「マガ杯の4泊5日は長いようで、あっという間に終わってしまう。限られた回数しか出られないこの貴重な大会、必ずこれからの人生にも影響を与える、かけがえのない経験です。一瞬一瞬を無駄にせず、楽しんで大会を終えてほしいですね」

ベストイレブンに贈呈される『ベストイレブンシャツ』/提供:エベスポーツ柏

 大会として、選手への応援は商品だけではない。選手の疲労や負傷への対応として、大会本部前には「トレーナーブース」を設置している。参加選手は無料でマッサージやテーピング、負傷の応急処置などを受けられるのだ。この日も25名の選手の対応をしてくれたアスレティックトレーナーの佐久間広貴さんは笑顔でこう語る。

「この大会に出ている選手たちは、かなり本気でサッカーをやっていて、一方でサッカーを楽しみたいとも思っているんですよね。だから、結構重い負傷をしても『どうしても試合に出たいから何とかしてほしい』と言ってくる(苦笑)。私の存在意義は、この大会の価値を上げること。本心では試合に出てほしくない状態の選手でも、できる限り選手の意を汲むようにしています」

大会ではトレーナーブースを設置して選手のボディケアをサポートする

 そのほか、全力でサッカーを楽しむ選手たちの思いに応えようと、こちらも無料で商品を提供してくれる企業もある。「サントリービバレッジソリューション株式会社・関東甲信越支社」からは、サントリーの『GREEN DA・KA・RA』『天然水 北アルプス』 『CRAFT BOSS BLACK』が、エクスプロージョン合同会社からはプロテイン『100% ナチュラルホエイプロテイン ブルーベリー味』が提供されている。

参加チームに贈呈されたサントリーの飲料3種(提供:サントリービバレッジソリューション株式会社・関東甲信越支社)

ドリンクやプロテインなど多くの企業が商品を通じて選手をサポート

 これまでも多くの応援者のサポートによって41年間続いてきたサッカーマガジンカップ、第41回大会も折り返しを迎えた。明日9月11日、決勝トーナメントでは午前中に準々決勝、午後からは準決勝が行われ、いよいよ映えあるファイナリストが決定する。

 大会3日目を終えた決勝トーナメント・下位トーナメントの山組は以下のとおり。

<大会3日目のハイライト動画はこちら>

第41回サッカーマガジンカップ オープン大会2023【大会3日目】

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第41回サッカーマガジンカップ オープン大会2023
会場:長野県上田市菅平高原内芝生グラウンド
主催・運営:株式会社毎日コムネット
後援:株式会社ベースボール・マガジン社
協力:上田市、菅平高原観光協会、菅平高原旅館組合、菅平高原グランド部会
特別協賛:エベスポーツ柏
協賛:サントリービバレッジソリューション株式会社 関東甲信越支社
商品協賛:エクスプロージョン合同会社

大会公式ツイッター
https://twitter.com/soccerM_cup