欧州遠征中のUー22日本代表が現地24日、Uー22ドイツ代表とフランクフルトで対戦した。PKで先制を許す苦しい展開も、佐藤恵允のゴールで追いつき、細谷真大のゴールで一時は逆転。結局追いつかれてドローに終わったが、収穫のある試合となった。

上写真=1G1Aの佐藤恵允と1Gの細谷真大(写真◎Getty images)

■2023年3月24日 強化試合(@フランクフルト)
U-22日本 2-2 U-22ドイツ
得点:(日)佐藤恵允、細谷真大
   (ド)ヌガンカム、セインバシッチ

追加招集の佐藤恵允が1G1A

「タフな相手とタフなピッチコンディションの中、最後は勝てませんでしたが、我々のやろうとしたことが少しできたかなというゲームでした」

 大岩剛監督は、敵地で2−2で引き分けたドイツ戦をそう振り返った。
 
 序盤から相手に押し込まれ、40分には内野がボックス内で相手を倒してPKを献上。先制を許したが、直後の43分、左CKから同点に追いついてみせる。ニアサイドで西尾がスラしたボールをファーサイドで追加招集の佐藤恵允がヘッドで押し込んだ。

 後半早々の46分には、同点ゴールを決めた佐藤が相手のミスを逃さず、敵陣でボールを奪うことに成功。ゴール前の細谷につないで日本が逆転ゴールをきめ、ゲームをひっくり返す。

 高い位置でボールを奪って素早くゴールを目指す形は、チームが狙うところであり、一つの成果と言えるだろう。誰がプレーしても同じ絵を描けることが理想だが、1点目のセットプレーも2点目の素早い攻めも、チームの積み上げをピッチで表現したと言える。

 ただ、直後に相手に左サイドを攻略され、失点。その後もピンチの連続となったが、GK鈴木が好守を連発し、なんとか失点を免れ、試合は2−2のドローに終わった。

 攻撃面で収穫があった一方で、守備面では課題も見られた90分。強化試合としては非常に有意義な一戦になった。次戦は27日、Uー22ベルギー代表と対戦する。大岩監督は「コンディションを整えて、また非常に強い相手とできるので、いい準備したい」と話した。

・U-22日本代表出場メンバー:GK鈴木彩艶、DF内野貴史(86分:中村拓海)、西尾隆矢、木村誠二、加藤聖(77分:今野息吹)、MF山本理仁(77分:田中聡)、川崎颯太(59分:藤田譲瑠チマ)、山田楓喜(59分:松村優太)、鈴木唯人(86分:平岡大陽)、佐藤恵允(77分:木村勇大)、FW細谷真大(77分:西川潤)