韓国が劇的な逆転勝利と逆転突破を手に入れた。12月2日、カタール・ワールドカップのグループH最終戦が行われ、韓国がポルトガルに開始直後に先制されながらも前半のうちに追いつき、終了間際に劇的な逆転ゴール、2-1で逃げ切った。ウルグアイがガーナに勝ったものの、総得点で上回った韓国が、ラウンド16進出を決めた。

上写真=韓国がポルトガルに逆転勝利、順位も2位に滑り込んでグループステージ突破!(写真◎Getty Images)

■2022年12月2日 カタールW杯H組(エデュケーション)
韓国 2-1 ポルトガル
得点者:(韓)キム・ヨングォン、ファン・ヒチャン
    (ポ)リカルド・オルタ

ファン・ヒチャンの一撃!

 目の覚めるような鮮やかなカウンターだった。

 1-1で迎えたアディショナルタイム。韓国はポルトガルのCKをクリアしたところからドラマは始まった。右サイドからエースのソン・フンミンがドリブルでそのまま突き進み、相手終えなるティーエリア付近まで持ち込んだところで囲まれて取られると思った次の瞬間、相手の股下を通す短いパス。走り込んだファン・ヒチャンがワンタッチで冷静に流し込んで、ついに逆転に成功したのだ。

 このまま2-1で逃げ切って今大会初勝利。もう一方のウルグアイ対ガーナの結果しだいで勝ち抜きが決まるだけに、選手たちがピッチ中央に集まって試合の結果を待った。そして、ウルグアイが2-0の勝利で試合を終えると、勝ち点4、得失点差0で並んだが、総得点で4の韓国が2のウルグアイを上回って、2位を確保、ラウンド16進出を決めた。

 韓国のパウロ・ベント監督は母国ポルトガルとの対戦ながら、前節で退場処分を受けてベンチ入りできず、スタンドから見守った。ポルトガルのクリスチアーノ・ロナウド、韓国のソン・フンミンと、ワールドクラスのエース対決にも注目が集まった。

 試合は早々に動き、5分に最終ラインからのロングボールで右を破り、ジオゴ・ダロトの折り返しにニアでリカルド・オルタが確実にプッシュして先制した。しかし韓国も27分、左CKのこぼれ球をキム・ヨングォンが左足で蹴り込んで同点に。そして、最後の劇的な結末へと試合は進んでいったのだった。