写真◎Getty Images
スペインが姿を消した。12月6日、カタール・ワールドカップのラウンド16でモロッコと対戦、スコアが動かないまま延長戦まで戦い抜いて、結局0-0でPK戦へ突入した。ここで輝いたのが、モロッコの守護神ヤシン・ボノ。2人をストップして、モロッコが初のベスト8進出を決めた。
上写真=粘り強く戦ったモロッコがPK戦でスペインを撃破!(写真◎Getty Images)
■2022年12月6日 カタールW杯 ラウンド16(エデュケーション)
モロッコ 0-0(PK3-0)スペイン
スペインは保持するも決めきれず
スペインが敗れた。アフリカ勢から唯一決勝トーナメントに残ったモロッコが0-0のまま突入したPK戦で、GKヤシン・ボノが驚異的な活躍を見せ勝利をつかんだ。スペインの1人目パブロ・サラビアのキックを読んで、誘い込むようにポストへ当てさせ、2人目のカルロス・ソレール、3人目のセルヒオ・ブスケツのキックは見事な読みと反応でストップ。4人中3人目が決めたモロッコが初の準々決勝進出を決めた。
立ち上がりから両チームがお互いの良さを出させない厳しい戦いを繰り広げ、スペインがボールを握る時間こそ長いが効果的な攻撃はできないまま。モロッコは右のハキミ・ジイェフ、左のソフィアン・ブファルの個人技で時おりスペイン守備陣を混乱させるが、やはり決定機を作り出すには至らない。
後半に入っても流れは変わらず、徐々にスペインの縦パスが入るようになるが、モロッコも最後のところで体を張ってしのぐ。延長戦に入って前半終了間際にモロッコのワリド・シェディラが抜け出すがGKウナイ・シモンが足で止め、後半終了間際にはスペインのサラビアが際どいシュートを放ったが、ポストをかすめ、得点は生まれなかった。