現地時間12月2日に行なわれたカタール・ワールドカップのグループステージG組第3節でカメルーンとブラジルが対戦。カメルーンが後半アディショナルタイムの決勝点で競り勝ったが、ブラジルは2位スイスを得失点差で上回り、グループ首位で勝ち上がった。

上写真=カメルーンは後半アディショナルタイムの90+2分、アブバカルがヘッドで劇的な決勝ゴール!(写真◎Getty Images)

■2022年12月2日 カタールW杯G組(ルサイル)
カメルーン 1-0 ブラジル
得点者=(カ)バンサン・アブバカル

カメルーンは勝利するも敗退

 すでに2勝を挙げてグループステージ突破を決めているブラジルは、メンバーを大幅に入れ替えて次ラウンドに備える。とはいえ出場機会を得た選手たちが、この機会に自身のアピールを狙うのは当然のこと。ブラジルがボールを支配して攻勢に出たが、勝ち上がりの可能性を残すカメルーンも体を張って懸命の防戦を展開した。

 ブラジルは左ウイングに入ったガブリエウ・マルティネッリが個人で再三チャンスを作るが、カメルーンGKデビス・エパシの好守もあって得点には至らない。後半も同様の展開が続き、カメルーンも時折反撃してゴールに迫るが、やはり決定力を欠いて0-0のままアディショナルタイムに突入した。

 ここで90+3分、カメルーンは右サイドのジェローム・エンゴムがアーリークロスを送り込むと、走り込んだバンサン・アブバカルがヘッドで合わせて先制。残り時間のブラジルの猛攻もしのぎ、1-0で勝利をもぎ取ったものの、もう一方の試合でスイスがセルビアに3-2で勝ったため、グループステージ敗退となった。

 一方のブラジルは、グループステージでの無敗記録が17試合でストップ。それでも勝ち点で並んだスイスを得失点差で抑え、グループ首位で決勝トーナメントに進んでいる。