カタール・ワールドカップのグループステージの試合で注目の一つなっていたスペイン対ドイツは期待に違わぬ熱いゲームになった。ハイテンポ&ハイプレッシャーでぶつかり合い、結局1-1ドロー。この結果、日本も含めグループEは4チームすべてラウンド16進出の可能性が残った。

上写真=フュルクルクのゴールでドイツが同点に追いつく(写真◎Getty Images)

■2022年11月27日 カタールW杯E組(アル・ベイト)
スペイン 1-1 ドイツ
得点者:(ス)アルバロ・モラタ
    (ド)ニクラス・フュルクルク

目まぐるしく攻守が入れ替わる

 序盤はスペインが優勢にゲームを進めた。ハイプレスで相手の自由を奪い、連続攻撃を仕掛けていく。しかしドイツも簡単にはゴールを割らせない。7分にオルモが放ったシュートは、ノイアーが鋭い反応で防いだ。すると時間の経過とともにドイツが徐々に盛り返し、激しく攻守が入れ替わる展開になっていく。

 ハイテンポで進んだ試合はあっという間に45分が終了。勝負の後半を迎えると、54分にスペインが動く。フェラン・トーレスに代えてアルバロ・モラタを投入。その8分後に、モラタが均衡を破った。ジョルディ・アルバのクロスに飛び込み、ニアサイドでゴールを破った。

 その後もアップテンポで続いた試合は、スペインが押し切るかと思われたが83分、今度はドイツの途中出場選手がゴールを生み出す。クロスターマンの相手のパスをカットし、サネ、ムシアラとつないで、最後はライン裏に飛び出したフュルクルクが右足をひと振り。実にストライカーらしいシュートをネットに突き刺し、同点に追いついた。

 この結果、勝ち点1を得たドイツが突破の可能性を残すことになった。2節を終えたグループEの順位は、1位スペイン(勝ち点4)、2位日本(勝ち点3)、3位コスタリカ(勝ち点3)、4位ドイツ(勝ち点1)となった。