27日に日本代表とグループEの第2戦を戦うコスタリカの前日練習を取材。非常にリラックスした雰囲気が伝わってきた。その後に行われた公式会見では地元メディアから厳しい質問が飛んだが、ルイス・フェルナンド・スアレス監督、FWジョエル・キャンベルとも初戦とは違う戦いを見せたいと話した。
上写真=アル・アリ競技場で前日練習に臨むコスタリカ代表
「全く違ったものを見せたい」(J・キャンベル)
今大会、コスタリカは、アル・アリ競技をキャンプ地にしている。日本にとっては因縁深い『ドーハの悲劇』が起こった場所だ。日本戦の前日、練習を取材した。
5分あまりあっただろうか。練習冒頭に選手、スタッフで円陣を組み、青空ミーティング。時折、笑顔も見られたが、真剣な表情で話している様子が伝わってきた。
練習公開が冒頭の15分ほどだっために、ウォーミングアップしか見られなかったが、ボールを使ったトレーニングに移ると、ピリピリした雰囲気というよりはリラックスしたムードが漂っていた。
練習後には、メディアセンターで公式会見が開かれた。初戦でスペインに0-7で敗れたことを受けて、スアレス監督に対してコスタリカ・メディアから厳しい質問が相次いだ。「批判することは簡単だ。それに対して反論することもまた簡単だろう。それぞれに意見があるもの。口論するべきではない」と、辞任要求とも取れる質問に対して指揮官は答えた。
同席したFWジョエル・キャンベルも「スペイン戦とは全く違ったものを日本戦で目指したい。可能性がある限り、信じていきたいと思う。勝てばまだチャンスがある」と初戦とは違う戦いをすると強調。負ければ敗退決定のコスタリカ。背水の陣で日本戦に臨む覚悟だ。
取材◎佐藤 景