11月23日に行なわれたカタール・ワールドカップ、グループステージF組初戦でモロッコとクロアチアが対戦した。ともに集中力の高い守備で相手の攻撃をはね返し続け、放たれたシュートは両守護神がきっちりセーブ。0-0のまま試合終了のホイッスルが吹かれた。

上写真=クロアチアのニコラ・ヴラシッチがゴールへと迫るも、モロッコのGKヤシン・ボノに阻まれる(写真◎Getty Images)

■2022年11月23日 カタールW杯F組(アル・ベイト)
モロッコ 0-0 クロアチア

前回大会MVPは奮闘

 前回大会で準優勝となったクロアチアの初陣。しかし、モロッコの集中した守備に最後まで苦しめられ、0-0のドロー発進となった。

 ともに体を張った粘り強い守備を披露し、簡単にはペナルティーエリア内への侵入を許さない立ち上がり。クロアチアは、徐々にアグレッシブな姿勢を強めるモロッコのサイドハーフのハキミ・ジイェフ、サイドバックのアシュラフ・ハキミの右サイドコンビにゴールへと迫られる。

 しかし、クロアチアの守備陣が応戦すると、攻撃では前回大会MVPに輝いたルカ・モドリッチが最終ライン前までポジションを下げてボールを呼び込み、チームにリズムをもたらそうと試みる。前半アディショナルタイムにはモドリッチのロングパスの流れから二次攻撃へとつなげ、左サイドを駆け上がったボルナ・ソサのラストパスからニコラ・ヴラシッチがシュート。しかし、好反応を見せたヤシン・ボノにストップされてしまった。

 後半に入るとともに相手ゴールに迫る場面を生み出しながらも、モロッコのボノ、クロアチアのドミニク・リバコビッチの両守護神によるセーブもあってスコアは動かず。両チームともに最後まで集中した守備で相手の攻撃を封じ込め、0-0のまま試合終了を迎えた。