カタール・ワールドカップがついに開幕、11月20日の開幕戦では開催国のカタールがエクアドルを迎えた。前半から攻勢に出たエクアドルが前半のうちに2ゴール、ほとんど相手を寄せつけずに試合を進めて、そのまま2-0で逃げきり初勝利を手にした。カタールは黒星デビューになった。

上写真=エクアドルは16分にバレンシアがPKを決めて仲間と大会初ゴールを喜んだ(写真◎Getty Images)

■2022年11月20日 カタールW杯A組(アル・ベイト)
カタール 0-2 エクアドル
得点者:(エ)エネル・バレンシア2

「デビュー」のカタールは沈黙

 カタール・ワールドカップはエクアドルの快勝で幕を開けた。

 開催国のカタールとの開幕戦、3分に決まったかと思われたエクアドルのゴールは、半自動オフサイドテクノロジーによって取り消される新時代らしい幕開けとなった。そのエクアドルは、16分に先制に成功する。エネル・バレンシアがGKに倒された得たPKを自ら決めて、今大会初ゴールが生まれた。

 この後もエクアドルの独壇場。ほとんど攻撃を食らうこともなく攻め続け、31分には追加点。右からアンヘロ・プレシアードが送った高速クロスに、またもバレンシアがファーでヘッドで強烈にたたいてゴールに突き刺した。

 後半はカタールも硬さが取れて少しずつ前に出ていくが、決定的な形はなかなか作れない。86分に最終ラインからロングパス1本で途中出場のモハメド・ムンタリがダイレクトで狙うが、わずかに上。

 エクアドルも無理せず要所は締めて、2点のリードを有効に使う戦い方を見せて逃げきりに成功。幸先よく白星で大会をスタートさせた。これがワールドカップのデビューとなったカタールは、なかなかいいところが出せずに黒星に終わった。