U-21日本代表が参加しているU-23アジアカップ。日本は6月12日にU-23韓国代表を3-0で破って準決勝に駒を進めた。その相手は地元ウズベキスタン。ホームの大観衆をバックに勝ち進んできたが、準々決勝で観客がピッチに物を投げ入れ負傷者を出すなどで、無観客試合となることが決まった。

上写真=サポーターが投げ入れたものでカメラマンが負傷して担架で運ばれる事態に(写真◎AFC)

GKの退場がきっかけに

 日本の決勝進出に追い風だ。日本時間で6月16日1時からのU-23アジアカップ準決勝で対戦するのは地元のウズベキスタンだが、これまで大声援でチームを支えてきた観客が準々決勝のイラク戦で暴動、コンクリート片のようなものやペットボトルを投げ入れて、カメラマンが負傷して担架で運ばれるなどの騒ぎになった。これを受けて、AFC(アジアサッカー連盟)は準決勝のウズベキスタン対日本戦を無観客で行うことを決めたのだ。

 ことの発端は、ウズベキスタンのGKネマトフの退場劇。開始わずか9分、イラクのFKをキャッチしたネマトフが前に出て投げようとしたところを、イラクのマトルーフに道をふさがれて交錯。VARの助言により主審のオンフィールドレビューが行われ、イラクにPKが与えられるのと同時に、ネマトフに退場処分が下った。マトルーフの首のあたりに思い切り肘打ちするシーンがはっきりと映し出されていた。

 これによって32,700人が詰めかけた満員のウズベキスタンの観客が激昂し、ピッチにまでものが投げ入れられた。選手たちが撤去するなどしてしばらく中断したあと、19分にこのPKをワカー・ラマダンが決めてイラクの選手が集まって喜ぶと、さらに多くのものが投げ込まれた。選手たちも慌ててその場を離れたが、これに当たったカメラマンが負傷した模様だ。

 さらに中断し、審判団や役員らが相談したあとに22分には再開したが、前半のアディショナルタイムは12分にも及んだ。

 試合は45+5分にウズベキスタンがPKで同点に追いついて後半に入ると、50分にはオウンゴールで逆転、しかし68分にはイラクが同点に追いついて、延長戦でも決着がつかずPK戦へ。これを3-2で制したウズベキスタンが、1人少ない不利な状況を乗り越えてベスト4へと進出していた。

 日本にとっては完全アウェーの雰囲気を経験できるチャンスを逃したとも言えるが、いずれにしろ決勝進出への追い風になるだろう。最大500人の日本のサポーターは入場が認められることになり、日本の選手たちは声援をバックに勝利へと突き進む。