U-21日本代表DFチェイス・アンリが、初体験の日韓戦を振り返った。U-23アジアカップ準々決勝での対戦を前に、日韓の激闘の歴史を動画で見た試合前の心境や、試合中の警告を受けた後のプレーなどについて語っている。

上写真=初めて日韓戦に臨み、完封勝利に貢献したチェイス・アンリ(写真◎AFC)

「ミスを恐れないことが大事」

 6月12日のU-23アジアカップ準々決勝で韓国と対戦した日本は、前半から主導権を握って3-0で快勝。21歳以下のメンバーで臨んでいる日本に対し、韓国は23歳以下の構成だったが、年齢差を感じさせない戦いぶりで準決勝進出を決めている。

 フル出場したチェイス・アンリにとっては、自身初の日韓戦だった。試合に向けて過去の日韓戦の激闘をまとめた動画を見たそうで、「それで自分も緊張してきた。こういうアジアの戦いは勝たなければいけない」と気持ちを高めたという。

 13分に警告を受けたため、その後は「あまり守備に行けなくて、ちょっと怖くなった」と明かしたが、センターバックでコンビを組んだDF馬場晴也との連係でしのいだ。「晴也くんにプレスに行かせて、自分はカバーをしっかり徹底した」と語るプレーで完封勝利に貢献し、「初めて韓国とやるので楽しくやることを考えていて、楽しくできた。動画のおかげで、無失点で終われてよかった」と完封勝利を喜んだ。

 今大会、UAEとのグループステージ初戦でフル出場したものの、背後へのロングボールの処理を誤って同点ゴールを許し、さらにエリア内のハンドでPKを献上。GK鈴木彩艶のセーブと、その後の味方の勝ち越し点に救われたが、苦しいスタートを切っていた。

 それでも「過去のことを考えても、次の試合に良い形が出ない。ミスを恐れないことが大事で、後悔なくいきたい」との思いで、引きずることはなかった。第2戦もフル出場して今度は無失点に抑えると、出場機会がなかった第3戦を挟み、再び相手を完封した。

 大きな壁を乗り越えたが、それでも「このチームの目標は優勝。(緩みは)一切ないです」ときっぱり。日本時間6月15日深夜、開催国のウズベキスタンと対戦する準決勝に視線を向けていた。

【試合情報】
『AFC U23アジアカップ2022 準々決勝』
▼2022年6月16日(木):1時キックオフ
・日本代表vsウズベキスタン代表
※DAZN独占配信