7日、カタール・ドーハでワールドカップ・アジアプレーオフが行なわれ、最終予選A組3位のUAEとB組3位のオーストラリアが対戦した。意地のぶつかり合いとなった試合は、2-1でオーストラリアが勝利。6月13日(現地時間/カタール)に開催される南米5位ペルーとの大陸間プレーオフ(PO)に臨む。

上写真=先制点をスコアした豪州のアーバイン(写真◎Getty Images)

追いつかれるも攻め続けた豪州

 最初の歓喜は53分に訪れた。ピッチで感情を爆発させたのは、オーストラリアだ。右サイドで粘ったマーティン・ボイルがボックス内に進入し、送ったクロスをニアに詰めていたジャクソン・アーバインがシュート。オーストラリアが先制点を奪った。

 前半は一進一退の攻防が繰り広げられ、UAEにもオーストラリアにもチャンスがあった。ただネットは揺れず、後半を迎えていた。果たして均衡が破れたが、先制点が生まれた4分後、今度はUAEに歓喜が訪れる。左サイドからハリブ・アブドゥラーが入れたクロスをボックス内でオーストラリアの選手がクリアし切れず、こぼれ球にカイオ・カネドが反応し、左足を振った。

 互いに1点ずつを取り合った後、攻勢に出たのはオーストラリアだった。何度もサイド攻撃を仕掛け、UAEゴールに迫る。80分にはアイディン・フルスティッチの浮き球パスを受けたジェイミー・マクラーレンがシュート。UAEのGKハリド・エイサの好守に防がれたが、オーストラリアが70分以降は何度も攻撃の形をつくった。

 UAEはそのたびに集中した守備で跳ね返し続けていたが、84分、勝ち越しゴールが生まれる。手にしたのはオーストラリア。決めたのは、ナンバー10のフルスティッチだった。左CKを相手にヘッドでクリアされたが、ボールの落ち際を左足ボレーで叩いた強烈なシュートはUAEの選手に当たってコースが変わり、ゴールイン。オーストラリアがこの日2度目の歓喜を味わった。

 再び1点を追う形になったUAEは、わずかな残り時間に必死の攻めを見せたが、追いつくことはできず。試合はそのまま2-1で終了し、オーストラリアがアジアの代表として、南米5位との大陸間プレーオフに臨むことになった。