U-21日本代表候補のキャンプが5月9日から3日間の日程で行われている。FC東京U-18から明治大に進んだDF岡哲平は、プロに進んだかつての仲間たちと再び同じ土俵に立って、大きな刺激を得ている。もちろん、アマチュアだからといって負けるつもりはない。

上写真=岡哲平は両足で繰り出す正確なパスもアピールポイントの一つ(写真◎スクリーンショット)

「テクニカルな部分で違いが見えました」

 プロに負けない。明治大学3年の岡哲平はU-21日本代表候補の一員として、堂々とプロと渡り合う。

「周りはプロで活躍している選手。このキャンプで自分が絶対にプロ顔負けというか、大学生でもやれるというのを見せるチャンスだし、6月からのウズベキスタンへのサバイバルと思ってこのキャンプに来ました」

 ウズベキスタンで行われるU-23アジアカップのメンバー選考につながる3日間のキャンプ。周りがプロだからといって物怖じしている場合ではないし、FC東京U-18時代の2019年には、FC東京U-23の一員としてJ3で18試合に出場した経験もある。

「プロには進めなかったけれど、大学では大学なりの成長ができています。ここまで積み上げてきて、同じ舞台に立つことができてうれしいですし、どれだけ成長したのかを仲間に見せたいと思います」

 今回、一緒にメンバーに選ばれたGK野澤大志ブランドン、DFバングーナガンデ佳史扶、DF木村誠二もFC東京U-18時代のチームメート。野澤はいわてグルージャ盛岡に育成型期限付き移籍、木村はモンテディオ山形へ期限付き移籍してJ2で腕を磨き、バングーナガンデはFC東京で出場機会を増やしている。

 もちろん、大学とプロの違いも実感している。

「ポゼッションの練習やゲーム形式の練習をしましたけど、正直、大学よりうまくて、足元だけではなくて見る判断、プレースピードといった、強度ではないテクニカルな部分で違いが見えました」

 そこが自分との差だと感じたものの、逆にやりやすさもあったという。

「周りがうまい分、自分がやりやすいですし、いつもとは違う相手とやる練習で刺激を受けました」

 だから、自分の強みを発揮しやすい環境にいるということだ。

「センターバックとしては失点しないことを心がけていて、両足のキックやヘディング、持ち前の元気でチームをいい方向に導ければいいと思っています」

「同じセンターバックのメンバーを見ても左センターバックで左足で持てるのは強みだと思っていて、左足でオープンに持って右足でもフィードできる強みを生かしたいと思います」

 センターバックのパスセンスがますます重要視される時代。大学を経由して高みに登った先輩たちに続くべく、この3日間をステップボードにしていくつもりだ。