UEFAチャンピオンズリーグの準々決勝第2レグが13日に行われ、アトレティコ・マドリード(スペイン)とマンチェスター・シティ(イングランド)が対戦。ホームの第1レグで1-0と先勝していたマンチェスター・Cが、敵地での第2レグをスコアレスドローで終え、2季ぶりに4強進出を決めた。

上写真=苦しい試合となった第2レグをスコアレスドローで終えたマンチェスター・Cは準決勝進出を決めた(写真◎Getty Images)

第1レグから一転、別の顔を見せたアトレティコ

 第1レグを0-1で落としていたアトレティコだが、過去にも2度、初戦を落としながらホームで逆転突破を成し遂げていた。その自信と大観衆の声援に後押しされて、アグレッシブなプレーを披露。鋭いプレスとカウンターから何度もマンチェスター・Cのゴールに迫っていった。

 前節は5-5-0という陣形を採用し、シュート0本に終わるなど守備に重心を置いた戦略をとったアトレティコだが、第2レグは別の顔を見せる。特に後半は前向きな守備でマンチェスター・Cのビルドアップを阻み、圧力をかけた。

 しかし、なかなかネットを揺らすことができない。グリーズマンや途中出場のルイス・スアレスが好機を得たものの、決め切れず、いよいよ試合は残り3分を切った。すると、マンチェスター・Cのフィル・フォーデンの突破を阻んだフェリペが2枚目のイエロカードで退場。この間に試合はアディショナルタイムに突入したが、猛攻を仕掛けていたアトレティコは終盤に来て一人少ない状態で戦うことになった。

 残り9分と表示されたアディショナルタイムも、互いに好機を生み出した。マンチェスター・Cは90+6分にスターリングのパス受けたギュンドアンが狙うも、GKオブラクが好守で防ぐ。アトレティコも90+7分にロングボールを左サイドで収めたカラスコが突破をはかり、ボックス左横で倒されてFKを獲得。カラスコが入れた鋭いボールはGKエデルソンにはじき出された。

 アトレティコはさらに90+12分に、こぼれ球を拾ったアンヘル・コレアがボックス内で右足シュートを放つ絶好機を迎えた。しかしこれもGKの正面をつき、決め切ることができず。最後までゴールを目指したものの、ついぞネットが揺れることはなく、試合は0-0で決着した。

 この結果、第1レグで1ー0の勝利を手していたマンチェスター・Cが2試合合計でも1ー0とし、難敵を下して2シーズン連続の準決勝進出を決めた。次戦の相手は2シーズン前にラウンド16で対戦したレアル・マドリード。その時は2試合合計4-2で勝ち切っているが、再現なるかーー。