写真◎Getty Images
UEFAチャンピオンズリーグの準々決勝第2レグが12日に行われ、バイエルン(ドイツ)とビジャレアル(スペイン)が対戦。ホームの第1レグで1-0と勝利を手にしていたビジャレアルは1点を先行される中で終了間際にチュクウェゼが劇的な同点ゴールを決め、2試合合計2-1とし、16季ぶりに4強進出を決めた。
上写真=途中出場から4分後、勝ち抜けを決めるゴールを決めたビジャレアルのチュクウェゼ(写真◎Getty Images)
バイエルンが優位に試合を進めるも…
ボールを握りながらも攻めあぐねた前半を終えたバイエルンは絶対エースがゲームを動かした。52分にロベルト・レバンドフスキがネットを揺らし、0-1で落とした第1レグのマイナスを帳消しにして、ビジャレアルと2試合合計スコアを1-1のイーブンとした。
その後もバイエルンは優位にゲームを進め、相手ゴールににじり寄っていく。しかし、ビジャレアルも集中した守備でゴールを許さず、時間だけが過ぎていった。
試合時間が残り5分を切り、『延長戦突入』が頭をよぎり始めた時間帯だった。カウンターで自陣からボールをつないだビジャレアルは、中央ややや左でパスを受けたジェラール・モレノが相手最終ラインの裏へ斜めのボールを通す。そこに84分にフランシス・コクランに代わって登場したばかりのサミュエル・チュクウェゼが走り込み、シュート。名手マヌエル・ノイアーの頭上を抜き、勝ち越しゴールを決めた。
ポゼッションはバイエルンの65%に対し、ビジャレアルは35%。パス本数は518本対205本。そしてシュート数も24本対4本。優位にゲームを進めたのはバイエルンだったが、終了間際にビジャレアルが1-1の同点に追いつき、2試合合計で2-1の勝ち越しに成功。2005-06シーズン以来、16季ぶりに4強に駒を進めることになった。