日本はアジア最終予選のグループBで2位以内を確定させ、7大会連続7回目のワールドカップ出場を決めた。世界に目を向ければ、各大陸の代表も続々と決定している。ここでは現時点における出場決定国を確認し、各大陸予選の状況を整理する。今日から3日間でさらに9カ国の出場が決定。4月1日には本大会の組分け抽選が開催国カタールで行なわれる。※29日昼に情報を更新。カナダの出場が決定し、オセアニアの代表決定戦カードが決まった。

上写真=出場32カ国のうち、20カ国が決定。3月末までにさらに10カ国が決定する(写真◎Getty Images)

アジア予選:出場枠4.5+開催国

◎出場決定国
・日本(7大会連続7回目)
・サウジアラビア(2大会連続6回目)
・韓国(10大会連続11回目)
・イラン(3大会連続6回目)
・カタール(初出場/開催国枠)

 開催国のカタールに加え、アジアの出場枠は4・5。最終予選のグループA、Bの上位2チームが出場権を得る。すでに最終節を残し、4チームの出場が決定した。グループBは日本(現時点で1位)、サウジアラビア(2位)の本大会行きが決まり、グループAは韓国、イランの出場が決まった。

 また、カタールで6月7日に開催が予定されているアジア・プレーオフに進出する3位チームは、グループBはオーストラリアで決定。グループAは最終節を前に、UAE(勝ち点9)、イラク(勝ち点8)、レバノン(勝ち点6)の3チームが可能性を残す。

 得失点差はUAEが「-1」であるのに対し、イラクとレバノンは「-6」。勝ち点、得失点ともUAEが優位な状況にある。3チームの最終節のカードは、UAEがホームで韓国、イラクが中立地でシリア、レバノンがアウェーでイランとそれぞれ対戦する。

 なお、アジア・プレーオフの勝者は、6月13日(or14日)に行なわれる南米予選5位との大陸間プレーオフに進出。勝ったチームがW杯出場権を得る。

ヨーロッパ予選:出場枠は13

◎出場決定国:
・ドイツ(18大会連続20回目)
・スペイン(12大会連続16回目)
・フランス(7大会連続16回目)
・イングランド(7大会連続16回目)
・ベルギー(3大会連続14回目)
・スイス(5大会連続12回目)
・オランダ(2大会ぶり11回目)
・クロアチア(3大会連続6回目)
・デンマーク(2大会連続6回目)
・セルビア(2大会連続3回目)

 すでに55チームが参加した予選ラウンドが終了し、上記の通り10チームの出場が決定。現在は予選ラウンド各グループ2位の10チームにUEFAネーションズリーグの2020-21シーズン成績によって2チームが加わった計12チーム参加のプレーオフが行なわれている。

 12チームは3つのプレーオフパスに分かれ、準決勝と決勝を戦って、勝ち上がった3チームが出場権獲得となる。24日に準決勝が終了。FIFAランキング67位の北マケドニアが6位でイタリアが下すなどアップセットもあった。29日に決勝を迎え、残り3枠のうち、2枠が決定。準決勝の延期分、スコットランド対ウクライナは6月に開催予定となっている。準決勝の結果と決勝カードは以下の通り。

◆準決勝
・スコットランド (延期) ウクライナ
・ウェールズ 2-1 オーストリア
・ロシア (中止) ポーランド
・スウェーデン 1-0 チェコ
・イタリア 0-1 北マケドニア
・ポルトガル 3-1 トルコ

◆決勝
・ウェールズ vs 『スコットランド対ウクライナ』の勝者
・ポーランド vs スウェーデン
・ポルトガル vs 北マケドニア
※準決勝のポーランド対ロシアは試合中止となり、ポーランドが勝ち上がった
※日本時間29日深夜に開催

南米予選:出場枠4.5

◎出場決定国
・ブラジル(22大会連続22回目)
・アルゼンチン(13大会連続18回目)
・エクアドル(2大会ぶり4回目)
・ウルグアイ(4大会連続14回目)

 予選無敗で昨年11月にブラジル、アルゼンチンが出場を決めたのに続き、今月24日にエクアドル、ウルグアイがカタール行きのチケットを手にした。

 し烈なのは、アジア代表との大陸間プレーオフに進出する5位争いだ。現在、5位ペルー(勝ち点21)、6位コロンビア(勝ち点20)、7位チリ(勝ち点19)の3チームが可能性を残している。なお、日本時間30日早朝に開催される最終節は、ペルーがホームでパラグアイと、コロンビアはアウェーでベネズエラと、チリはホームでウルグアイとそれぞれ対戦する。

北中米カリブ海予選:出場枠3.5 ※29日情報更新

◎出場決定国:カナダ(9大会ぶり2回目)

 現在、8チームによる3次予選を戦っており、28日の第13節では首位カナダがジャマイカに4-0で快勝。1986年以来となるW杯出場を決めた。また、2位アメリカ、3位メキシコ、4位コスタリカも勝利を収めたため、残り2枠となった出場権は、3チームで争われ、日本時間31日朝に行なわれる最終節(14節)で決定することになった。
 
 現時点での順位と勝ち点と改めて成立すると、1位カナダ(勝ち点28)で予選突破が決まり、2位アメリカは勝ち点25で得失点差13、3位メキシコは勝ち点25で得失点差7、4位コスタリカは勝ち点22で得失点差3。得失点差を考えれば、アメリカとメキシコが優位な状況だ。

 最終節のカードは、メキシコはホームで6位エルサルバドルと対戦。勝てばカタール行きが決定する。そしてアメリカはアウェーでコスタリカと直接対決。仮に敗れても大量失点しない限り、本大会に進む。コスタリカは望みあるものの、非常に厳しい状況だ。

 なお、4位チームは6月13日(or14日)に開催されるオセアニア予選の勝者との大陸間プレーオフに進出。中立地カタールで対戦する。

アフリカ予選:出場枠5

◎出場決定国:なし

 現在、2次予選を勝ち上がった10チームによる最終予選が行なわれている。ランキング上位の5チームと下位の5チームに分かれ、2チームがホーム&アウェーで対戦。勝った5チームが、W杯出場権を得る。日本時間26日に第1戦が終了。日本時間30日早朝に第2戦が行なわれ、予選突破チームが決定する。なお、ランキング下位のホームで開催された第1戦の結果は次の通り。

・エジプト 1-0 セネガル
・カメルーン 0-1 アルジェリア
・ガーナ 0-0 ナイジェリア
・DRコンゴ 1-1 モロッコ
・マリ 0-1 チュニジア
※第2戦は日本時間30日早朝

オセアニア予選:出場枠0.5 ※情報更新

◎出場決定国:なし

 トンガ海底火山噴火の影響で、トンガが予備予選の出場を辞退。クック諸島が1次予選に進出したものの、2グループで行なわれるその1次予選では新型コロナウイルスの影響によりクック諸島、バヌアツが出場を辞退した(ともにグループA)。

 結果はグループAはソロモン諸島とタヒチが勝ち抜け、グループBはニュージーランド、パプアニューギニアが突破。日本時間27日に、ソロモン諸島対パプアニューギニア、ニュージーランド対タヒチが行なわれ、それぞれソロモン諸島、ニュージーランドが勝利を収めた。日本時間30日深夜に開催される代表決定戦は、ソロモン諸島対ニュージーランドに決まった。勝った方が、6月13日(or14日)に予定されている北中米カリブ海予選4位との大陸間プレーオフに臨む。