ドバイカップU-23に参加しているU-21日本代表で、FW登録の選手で唯一、細谷真大が初戦に出番がなかった。だからこそ、3月26日のU-23カタール戦にはフルパワーで臨むことができる。「レイソルでやっていることを出せば、結果はついてくる」と自信はある。

上写真=細谷真大はカタール戦に向けて「結果で示したい」とゴールを狙っていく(写真◎スクリーンショット)

「通用するか楽しみです」

 細谷真大に出番はなかった。ドバイカップU-23の初戦となる3月23日のU-23クロアチア戦。所属する柏レイソルで20日にJ1の名古屋グランパス戦に出場していたことも影響しているだろう。

 でもだからこそ、刺激的だった。先発した藤尾翔太は何度もビッグチャンスでシュートを放ち、鈴木唯人も同じくスタートからピッチに立って絶好を作り続けた。1-0の勝利に導く決勝ゴールは、交代出場の荒木遼太郎と小田裕太郎のコンビで挙げている。FW登録で細谷だけが出番なしだった。

「途中から出た選手が結果を出すということは自分も刺激になりますし、カタール戦に向けていい気持ちの状態で臨めると思います」

 次は自分が、の思いは強い。

 遠征直前の名古屋戦では、ドリブルで突き進んで左足で強烈に突き刺すゴールを決めている。日本代表の中谷進之介を振り切り、元オーストラリア代表の名手ランゲラックを打ち破る豪快なシュート。

「去年に比べて今年は最初にゴールを見ることを意識しています。あのシーンではほぼ1対1の状態だったので、うまく仕掛けようと思っていて、いい形でできました」

 柏では新加入のドウグラスとコンビを組んで最前線に立ち続け、たくましさを増している。

「まずゴールを見ろというのは、ドウグラスのアドバイスでもあるんです。ここまでは連係はうまく取れていると思うので、いい関係でできています。これを続けていきたい」

 その好調ぶりを、26日の第2戦、U-23カタールとの一戦に遠慮なくぶつけていく。

「カタールの印象は、速い、強いが思い浮かびます。そういう相手には自分自身はやれると思っています。レイソルでやっていることをそのまま出せば、結果はついてくる」

 ゴール宣言、と受け止めてもいいだろう。「海外の選手と対戦するのは久しぶりで、通用するか楽しみです」。強さと速さは細谷自身の武器でもある。