U-21日本代表FW小田裕太郎が、3月20日のオンライン会見で報道陣の質問に答えた。UAEで開催される『ドバイカップU-23』に向けた現地への移動を前に、A代表も見据えて結果を残す意気込みなどを語っている。

上写真=海外遠征を前に意気込みを語った小田(写真◎スクリーンショット)

神戸の「素晴らしい環境で練習できている」

 U-21日本代表は3月20日夜に日本を出発し、現地時間23日にU-23クロアチア代表、26日にU-23カタール代表、29日に順位決定戦を戦う。Jリーグ中断期間中の強行軍となるが、小田は「なかなか海外の選手とやる機会はないので、自分の力がどれだけ通じるのか、どんどんチャレンジしていきたい」と意気込みを口にした。

 ヴィッセル神戸のアカデミー時代から年代別代表に名を連ねてきた。神戸U-18からトップチームに昇格して3年目の今季は、明治安田生命J1リーグで開幕7試合中5試合に出場。昨季の3試合出場から巻き返し、AFCチャンピオンズリーグ・プレーオフでも先発出場している。

 年代別代表での海外遠征はトップ昇格後初めてで、「Jリーグなどで環境もガラッと変わりましたし、たくさんの経験をしてきた。特徴はあまり変わっていないと思いますが、質やスピード感といった能力は上がったと思う」と自信をのぞかせる。今回、同じFWで選出されている鈴木唯人と荒木遼太郎は、今年1月にA代表の合宿に招集されており、「刺激になる」としつつも「そこまでライバルという意識はしていない」とコメント。「自分もコツコツやっていけば、つかめるチャンスだと思っている。自分は自分なりに頑張ろうと思う」と静かに語った。

 神戸には大迫勇也、武藤嘉紀と実績十分のFWがおり、アンドレス・イニエスタなど世界的なスーパースターも。「日本を代表するような選手も、ワールドクラスの選手もいて、素晴らしい環境で練習できている中で、A代表は遠くない場所だと正直、思っている」と感謝し、大迫や武藤からは試合や練習でアドバイスを受けているという。

 持ち味の一つであるドリブルで「遠慮せず仕掛けろと言われる」と明かす一方、「代表選手や上に行く選手は、ゴールやアシスト、結果を出す選手。結果を残せるようにならなければいけない」と言葉に力を込める。短期間の活動に向けて「Jリーグでは、まだまだやらなければいけないですが、仕掛けの部分はできていると思っている。それを試合で出すことプラス、結果を出してアピールしたい」と決意を新たにしていた。