2月12日の富士フイルムスーパーカップ2022の前に行われた「NEXT GENERATION MATCH」は川崎フロンターレU-18が逃げ切った。19分に川口達也が決めた先制ゴールを、最後まで守りきっての勝利となった。日本高校選抜は迫力のある攻撃を見せたが、わずか及ばなかった。

上写真=川崎フロンターレU-18は川口達也(8)が左足で蹴り込んで決勝ゴールを挙げた(写真◎小山真司)

■2022年2月12日 NEXT GENERATION MATCH(日産ス/4,621人)
川崎フロンターレU-18 1-0 日本高校サッカー選抜
得点者:(川)川口達也
    (日)なし

高校選抜はチャンスを作るがわずか及ばず

 2月12日、富士フイルムスーパーカップ2022の前に行われた「FUJIFILM SUPER CUP 2022 NEXT GENERATION MATCH」。川崎フロンターレU-18と日本高校サッカー選抜のカードで行われたゲームは、晴天の日産スタジアムで川崎F U-18が勝利をもぎ取った。

 連係面ではクラブチームである川崎F U-18がやはり上。トップチーム同様にちょうどいい距離を保ちながらテンポよくボールを動かして、主導権を握っていった。とはいえ高校選抜も、個々の能力の高さを見せてしぶとくゴールに迫っていく。

 19分(40分ハーフ)に先手を取ったのは川崎F U-18。最終ラインから大関雄翔が柔らかく裏のスペースに送り込むと、抜け出した川口達也が相手と競り合いながらも左足を振り抜いて、ゴール左に突き刺してみせた。

 高校選抜も28分に藤森颯太(青森山田高)が強烈な右足シュートを見舞えば、前半アディショナルタイムにも藤森がフリーで狙うが左へ。後半に入り46分に田口空我(流通経済大柏高)が左足で放ったパワーショットも、惜しくもバーに阻まれた。

 この後も同点に追いつきたい高校選抜が強度高く攻め込んだ。しかし、64分の福田師王(神村学園高)の豪快なシュートは、GK濱崎知康がはじき出すビッグセーブにあう。直後のCKからチェイス・アンリ(尚志高)が放ったヘディングシュートも、わずかにバーの上へ消えていった。

 ともに見せ場を作った80分は、このまま川崎F U-18が逃げ切った。勝負に徹した戦いぶりを、長橋康弘監督は「素晴らしい相手にどれだけできるか、いまどのくらい通用して課題がどこにあるか、全力を出さないと課題がわかりませんが、しっかり出してくれました」と称えた。

 高校選抜もチャンスは作ったものの、わずか及ばず。仲村浩二監督(尚志高)は「高体連の代表として勝ちたい思いで戦いました。狙い通りに前からプレスしてショートカウンターを仕掛けることはできましたが、1点が遠かったので、この結果は残念に思います」と今後の課題に挙げた。

現地取材◎平澤大輔 写真◎小山真司