上写真=森崎嘉之(左から2人目)、日下亮(左から4人目)ら市立船橋の全国優勝経験者も参加(写真◎JFA)
「このイベントが全国に広がれば」(大野俊三)
高校サッカー選手権決勝の前日、1月9日に千葉県千葉市のJFA夢フィールドで『JFAシニアフェスティバル in 千葉~高校サッカー部OB交流フェスティバル』が開催された。同フェスティバルは、主催するJFAが、過去にサッカーをプレーしていたシニア年代の方に再びサッカーを楽しむ機会を提供し、生涯スポーツとしてサッカーを継続するきっかけを作る目的で開催したもの。健康寿命延伸の一助となればとの思いもそこにはある。
実際、2000年に始まったシニアのサッカー選手登録は毎年増加しており、こうしたフェスティバルの存在が、より多くのプレー機会を生み、広い交流の場となることは間違いないだろう。
今回は、40歳以上(O-40)、50歳以上(O-50)、60歳以上(0-60)の3つのカテゴリーを設け、千葉県内の高校サッカー部のOBを中心としたチームが、ハーフピッチで8人制サッカーをプレーした。大会方式は各カテゴリーを2つのグループに分け、1グループ4チームによるリーグ戦(1回戦総当り)を実施。2つのグループの同じ順位同士で順位決定戦を行なっている。1チーム当たり合計4試合でプレー。1試合20分(10分ハーフ)で、もちろん交代は自由。
参加チームは、O-40が市立船橋高校、習志野高校、千葉経済高校、東京学館酒々井高校、成東高校・千葉工業高校合同、松戸矢切高校、磯辺高校、船橋豊臣高校。O-50が千葉明徳高校、八千代高校、市立千葉高校、成東高校、市立船橋高校、習志野高校、八千代松陰高校、稲毛高校。O-60が八千代高校、習志野高校、市原緑高校、市立銚子高校、県立千葉高校、茂原工業高校、千城台高校、市立千葉高校・京葉工業高校合同チーム。
今回のフェスティバルには、高校サッカー界のレジェンドも多数参加した。市立船橋で第73回の高校選手権で優勝した森崎嘉之さん、第75回大会優勝メンバーである日下亮さん、当時の監督である布啓一郎さんも出場した。O-50の習志野高OBチームで参加した大野俊三(元鹿島アントラーズ)は「なかなか集まる機会はないので、習志野OBでO-50としてプレーするのは初めてでした。年代や監督が異なる選手たちが集まりましたが、やろうとすることは同じですからね。やりやすかったです。サッカーにともに興じる場が楽しかったですし、ありがたかったです。このイベントが全国に広がれば日本サッカーの位置付けがさらに強固になると希望を感じた一日でした」と感想を語った。
写真を見ればわかる通り、参加した総勢400名は、ピッチ上では真剣に、ピッチ外で笑顔で交流。フェスティバルはシニア選手たちにとって貴重な機会となった。
★優勝:O-40は市立船橋高校OB、O-50は八千代松陰高校OB、O-60は市立銚子高校OB