上写真=先制点を決めた道上は、これで3試合連続ゴール(写真◎石倉利英)
■2021年10月2日 WEリーグ第4節(@広域第一:観衆1,078人)
S広島R 1-1 新潟L
得点=(広)上野真実
(新)道上彩花
「パッと頭に浮かんだ」
10月2日のYogibo WEリーグ第4節。アウェーでサンフレッチェ広島レジーナと対戦した新潟Lは、21分に先制点を奪った。敵陣深い位置でMF茨木美都葉が相手のボールをカットすると、拾った道上がドリブルでエリア内右サイドへ。S広島RのDF中村楓、DF木﨑あおいが寄せてくるのをブロックしながら、ゴールライン付近まで突破した。
ゴール方向を向いたとき、ほとんど角度はなかったが、「前の試合か、前の前の試合で『ニアドン』を狙えたシーンがあって、練習で意識していたので、パッと頭に浮かんだ」という。そのまま右足を振り抜くと、ボールはニアサイドのクロスバーに当たり、下に落ちてゴールイン。「読まれても、ぶち抜けるコースを狙って蹴って、入ったのでよかった」と振り返る豪快な一撃で均衡を破った。
これで第2節から3試合連続ゴール。この日は「試合の入りで足元がおぼつかなかった」と自身のプレーを評したが、「入りが悪い中で点が取れたのは、一つの収穫だと思う」と手応えを口にした。
その後も体の強さを生かしたポストワークやドリブルで攻撃の軸となり、前後半で両チーム最多の4本のシュートを放ったものの、追加点は奪えず。押し込まれるようになった後半は「拮抗した中で、こういうゲームは必ずあると思う。それでも焦れず、ワンチャンスを物にすることを狙っていた」というが、「追加点が取れなかったのは課題」と反省点を挙げた。
37分に同点とされた新潟Lは1-1の引き分けに終わり、WEリーグ初勝利を挙げた前節に続く連勝はならなかった。後半に前線からの守備が機能しなかった点について、道上は「相手も対策してくる中で、前から行けないときにブロックを形成するなど、ボールの状況に応じて自分たちがどういった守備をするのか、どこでボールを奪うのかなどは、まだまだ足りないと感じた」とコメント。「練習で積み上げていくしかない」と続け、試合がない次節(※WEリーグは全11チームで争われており、節ごとに1チームは試合がない)を挟んでの第6節以降に目を向けていた。
現地取材・写真◎石倉利英