簡単なこと。勝つために点を入れればいい(釜本)
この日は日本サッカーの発展に大きく貢献したレジェンドたちも顔をそろえた。
川淵三郎氏、釜本邦茂氏、セルジオ越後氏、奥寺康彦氏、岡田武史氏、ラモス瑠偉氏、三浦知良(横浜FC)、ジーコ氏、佐々木則夫氏、澤穂希さんらがこれまでの日本サッカーの歩みを振り返るとともに、次の100年に向けての期待を語った。
■釜本邦茂
「私たちが学生の頃に先輩たちにベルリンの五輪に出た方にベルリンだ、ベルリンだと言われました。その先輩たちに言わせないように頑張った。今も一緒ですよ。68年のメキシコ、銅メダルを取ったと。(東京五輪で)もう少しで行くところだったけど残念だけど、行けなかった。なぜ行けなかったのか考えること、それが日本サッカーに大事なこと。それは簡単なことですよ。試合に勝つために、点入れりゃいいんです。どんな格好でも点を入れれば。前の人はDFが止めに来るのをかわしていかなきゃいけない。ただそこに日本のサッカーのレベルの低いところがあるんじゃないですか。うまいですよ、パスをつなぐのは。ただパスを20回通したからと言って1点にならない。崩すために何をするかでしょう」
式典に登壇した際に釜本氏は「中国戦を0時から見ていましたけど、2時間見ていて疲れた。あれだったら見ないほうがよかったかも。見る人にそういう思いをさせない迫力のあるサッカーを見せてほしい」と日本代表の戦いぶりに苦言。10月の予選へ向けて喝を入れていた。
■三浦知良
「もちろん時代時代で、100年前、50年前、僕がブラジルから帰ってきた30年前と比べることはできないですけど、日本におけるサッカーの価値観というものは明らかに、変化していますし、進化しています。ただ、それと同時に世界も進化しています。それと同時にまだまだ世界のトップに追いつくには時間もかかりますし、努力をしなければいけないと思います。Jリーグも28年、あっという間ですけど、プロリーグの成長という意味では他の国ではありえないくらいの速度で成長していったんではないかなと思います。(今、代表は最終予選に臨んでいるが?)試合後の厳しいコメントは釜本さんに任せて、僕らは優しめに(笑)。FWのことを厳しく言うのは釜本さんしか言えないことなんで。基本的にはサッカー界みんなで応援していければ」
■岡田武史
「僕自身、今、経営を始めて7年。7年でも潰れそうになったり色んなことあるのに、100年というのはすごいこと。色々あったんだろうけど、サッカー協会が100年持つというのはすごいことだと思いますよ。僕のなんかは最後のちょっとしかいないから、田嶋会長が言っていたように色んな人が積み上げてきてくれたということでしょうね。(式典を経て)改めてサッカーをやっていてよかったなと思います」