8月3日に行われたサッカー男子の準決勝、まずはブラジルとメキシコが激突した。連戦の疲れが如実に表れて、序盤からゆっくり目のテンポ。ブラジルがペナルティーエリアの周辺でボールを回してフィニッシュをうかがい、メキシコが耐える展開は、結局120分を戦って0-0。最後はブラジルがPK戦を制して、3大会連続決勝進出を決めた。

上写真=ブラジルが苦しみながらもPK戦で勝ち抜いて、連覇へ前進!(写真◎Getty Images)

■2021年8月3日 サッカー男子準決勝(@茨城カシマスタジアム)
ブラジル 0-0(PK4-1)メキシコ

・ブラジルメンバー:GKサントス、DFダニ・アウベス、ニノ、ジエゴ・カルロス、ギリェルメ・アラナ、MFドウグラス・ルイス(115分、マテウス・エンリケ)、ブルーノ・ギマランエス、アントニ(91分、マウコム)、クラウディオ(72分、レイニエル)、パウリニョ(67分、ガブリエル・マルチネリ)、FWリシャルリソン
・メキシコメンバー:GKギジェルモ・オチョア、DFブラディミル・ロロナ、セサル・モンテス、ホアン・バスケス、ヘスス・アンフロ(98分、アドリアン・モラ)、MFルイス・ロモ、ホアキン・エスキベル(46分、カルロス・ロドリゲス)、セバスティアン・コルドバ(78分、リカルド・アンフロ)、FWウリエル・アントゥナ(62分、ディエゴ・ライネス)、エンリ・マルティン(98分、エドゥアルド・アギーレ)、アレクシス・ベガ(90+2分、ロベルト・アルバラド)

メキシコGKオチョアがPK戦をすべて読んだが…

 苦しみ抜いたブラジルが、PK戦で辛くも勝利。オリンピック3大会連続で決勝へと駒を進めた。

 2012年のロンドン・オリンピック決勝と同じカード。そのときはメキシコが2-1で勝って、初めての金メダルを手にしている。ブラジルはその次の自国開催となったリオデジャネイロ・オリンピックでは優勝。ブラジルにとってはロンドンの借りを返し、3大会連続決勝進出を決めるための戦いになった。

 試合はゆったりと始まった。中2日の5試合目で疲労が足を重くし、17時キックオフで暑さが残る中、ブラジルのリズムの変化のあるパス回しにメキシコがしぶとくついていく、というのが、最初の45分の大きな流れだった。

 20分にアントニが狙ったダイレクトシュートや23分にダニ・アウベスが鋭く狙った直接FKなど、ブラジルにチャンスはあったが、GKオチョアが立ちはだかった。28分にドウグラス・ルイスが倒されたシーンもPKかと思われたが、VARチェックのあとのオンフィールドレビューでファウルなしの判定になった。

 メキシコは9分と前半アディショナルタイムに、右CKをエンリ・マルティンがヘッドで狙う同じような形でゴールに迫ったが、どちらもボールは左に切れていき、こちらもノーゴール。

 後半に入って時間が進むにつれて、ゲームのテンポが明らかに落ちていく。ブラジルがボールを握る流れは変わらないものの、鋭さを失い、メキシコもカウンターのパワーが弱くなっていく。

 それでもブラジルは、82分にビッグチャンスをつかむ。効果的に攻撃に絡んでいった右サイドバックの大ベテラン、ダニ・アウベスがクロス、中央でリシャルリソンがヘッドでたたきつけた。GKオチョアの伸ばした手の先を抜けたボールはしかし、左ポストに当たってゴールはならず。

 これが結局、この日の最大のチャンスだった。0-0のまま延長戦に入ってもどちらも最後のひと押しが足りずに、ゴールネットを揺らすことはなかった。

 決勝進出はPK戦に委ねられた。後攻のメキシコは1人目のエドゥアルド・アギーレがGKサントスに止められ、2人目のホアン・バスケスのシュートは左ポストを直撃。ブラジルはGKオチョアにコースをすべて読まれていたものの、4人すべて成功。ブラジルがロンドンのリベンジを果たして、連覇へと前進した。