7月31日の東京五輪男子サッカー準々決勝で、ブラジル代表とエジプト代表が対戦。ブラジルが前半に先制し、後半に突き放せなかったものの、粘るエジプトの攻めをはね返して完封勝利を収め、連覇に一歩近づいた。

上写真=37分にクニャ(中央)が決めてブラジルが先制。結局これが決勝ゴールとなった(写真◎Getty Images)

■2021年7月31日 サッカー男子準々決勝(@埼玉スタジアム)
ブラジル 1-0 エジプト
得点:(ブ)マテウス・クニャ
   (エ)なし

・ブラジルメンバー◎GKサントス、DFダニエウ・アウベス、ニニョ、ジエゴ・カルロス、ギリェルメ・アラナ、MFドウグラス・ルイス、ブルーノ・ギマラインス、アントニー(64分:マウコン)、クラウジーニョ(64分:ヘイニエル)、リシャルリソン(90+2分:ガブリエル・メニノ)、FWマテウス・クニャ(54分:パウリーニョ)
 ※実際のポジションで表記

・エジプトメンバー◎GKモハメド・シェナウィ、DFオサマ・ガラル、アハメド・ヘガジ、マハムド・ハムディ、MFカリム・エラキ(62分:エマム・アシュール)、アクラム・タウフィク、アマル・ハムディ(84分:ナセル・マンシ)、アハメド・フォトゥハ、タヘル・モハメド(84分:ナセル・マヘル)、ラマダン・ソブヒ、FWアハメド・ラヤン(62分:サラ・モフセン)

エジプトが1点差で粘るも…

 立ち上がりからブラジルがボールを支配し、失った後も素早い切り替えから奪い返して押し気味に進めたが、劣勢の時間帯をしのいだエジプトも徐々に相手ゴールに迫る場面を作り出していく。両サイドから攻め込み、決定機になりかけた場面もあった。

 それでもブラジルはサイドからのクロスや個人技など多彩な攻めで崩しにかかり、37分に先制。攻め込まれた後のカウンターから、MFリシャルリソンが仕掛けると見せて中央につなぎ、フリーでパスを受けたFWクニャが右足でゴール左下スミに決めて均衡を破った。

 後半、ブラジルは勝利に近づく追加点を狙うものの、クニャのシュートがエジプトGKシェナウィに阻まれたり、MFドウグラス・ルイスのシュートがわずかに右に外れるなどして決まらず。前半同様にエジプトが徐々に盛り返し、CKから惜しいシュートを放つなど同点を目指した。

 1点差のまま試合は進み、エジプトはエネルギーを振り絞って攻め続けたが、ブラジルは最後までゴールを割らせず。完封勝利で勝ち上がり、連覇に向けて前進した。8月3日の準決勝では、韓国との乱打戦を6-3で制したメキシコと対戦する。