東京オリンピックの男子サッカーで7月25日に行われた1次リーグ第2戦で、韓国がルーマニアに4-0で圧勝、初勝利を手にした。ルーマニアはオウンゴールで失点、退場者を出し、PKも献上するなど、アクシデントが重なってペースを握れなかった。韓国は大量点で前節の0-1の敗戦のうっぷんを晴らした形だ。

上写真=オウンゴールが先制弾となって韓国の選手たちが歓喜(写真◎Getty Images)

■2021年7月25日 サッカー男子1次ラウンドB組(@茨城カシマスタジアム)
ルーマニア 0-4 韓国
得点者:(韓)オウンゴール、オム・ウォンサン、イ・ガンイン2

・ルーマニアメンバー:GKマリアン・アヨーニ、DFアレクサンドル・パスカヌ、マリウス・マリン、ビルジル・ギツァ、MFイオン・ゲオルゲ、マルコ・ドゥルカ(77分、トゥドル・バルタ)、アンドレイ・チョバヌ(77分、エドゥアルド・フロレスク)、ラドゥ・ボボク(64分、リカルド・グリゴレ)、FWアントニオ・セフェル(56分、バレンティン・ゲオルゲ)、アレクサンドル・ドブレ、ジョルジェ・ガネア(56分、アンドレイ・シンテアン)
・韓国メンバー:GKソン・ボムグン、DFソル・ヨンウ、チョン・テウク、パク・ジス、カン・ユンソン、MFイ・ドンジュン(65分、ソン・ミンギュ)、ウォン・ドゥジェ、チョン・スンウォン(46分、クォン・チャンフン)、オム・ウォンサン(90分、キム・ジェウ)、FWファン・ウィジョ(78分、イ・ガンイン)、イ・ドンギョン(78分、キム・ジンギュ)

4チームが勝ち点3で並ぶ大混戦に

 初戦では、ルーマニアがホンジュラスに1-0で辛勝、韓国は逆に0-1でニュージーランドに惜敗と、それぞれに1点の重みを感じた内容になったが、この第2戦では大差がついた。韓国が1人少なくなったルーマニアにたたみかけて、4ゴールを集めた。

 連敗は避けなければならない韓国は、その意志を示すようにキックオフからパワー全開。直線的に前へ前へと突き進んで相手ゴールに向かっていった。これを受ける形になったルーマニアの最初の不運は、オウンゴールで先制点を献上してしまったことだった。

 27分に左サイドからのイ・ドンジュンのクロスに対してニアサイドに間に合ったマリウス・マリンだが、ゴールに戻るように走っていったために伸ばした足に当たったボールがきれいにゴールに飛び込んでしまった。

 これが呼び水になったのか、アンラッキーはまだまだ続いた。追い打ちをかけられるように、45分にイオン・ゲオルゲが2度目の警告を受けて退場。1人少ないまま後半を戦うことになった。59分には韓国のイ・ドンギョンのミドルシュートがDFの足に当たってコースが変わり、さらにオム・ウォンサンが触ってゴールに転がり込む失点。さらにはカバーに戻ったリカルド・グリゴレがオム・ウォンサンともつれるようにして倒れたプレーでPKを献上、84分にイ・ガンインに決められ、0-3となって完全に主導権を握られた。

 韓国は着実に重ねたゴールと数的優位を利用して、落ち着いたゲーム運びを見せる。90分にはロングパスで左サイドを抜け出したカン・ユンソンの折り返しをイ・ガンインが左足でワンタッチゴール。4-0として今大会初勝利を手にした。

 B組ではこの日、ホンジュラスもニュージーランドに勝って初勝利を挙げており、4チームすべてが勝ち点3で並ぶ大混戦だ。最終節は韓国対ホンジュラス、ルーマニア対ニュージーランドの組み合わせで、グループリーグ突破をかけて戦う。